「カナダ雁の教訓」
カナダ雁は翼をはばたくとき「上昇力」を後に続く鳥に作り出しています。V字編隊で群れとなって、一羽で飛ぶときよりも71%も飛行距離を伸ばすことができるのです。
雁が編隊からはずれ、一羽で飛ぼうとしても風の抵抗で前へ進めません。それで、直前を飛ぶ鳥による「上昇力」の利益にあずかるために、すばやく編隊に戻るのです。
先頭の雁が疲れたとき、その鳥は編隊の後方にまわり、別の鳥が先頭に立ちます。編隊の雁は後ろの方から鳴き声を上げて、前の鳥を元気づけるようにして編隊のスピードを保つのです。
一羽が病気になったり、傷ついたり、打ち落とされたりしたとき、二羽の雁が編隊を離れてその鳥の後を追って行き、その鳥を助けたり守ったりします。二羽はその鳥が再び飛べるようになるか、あるいは死ぬまでいっしょにいます。そしてその鳥たちは自らの道に乗りだして他の編隊に入るなり、群に追いつくなりするのです。

3月11日、東北地方で大地震が発生して以来、1週間が経過しました。
被災された方々・亡くなった方々・行方がわからない方々・今も懸命の作業を続けておられる方々に、なにか伝えたいと思いつつも言葉が見つからず、ただただ祈っていました。
上記のメッセージは、そううつ病という病を持ちながら、誰よりも人に優しく、その姿勢を以て人を思いやる心を私に教えてくれた、大好きだった、今は亡き
久良木幹雄さんと、精神障害を持つ仲間たちともに旅したカナダで、現地の仲間たちから贈られたメッセージの和訳です。
私は、阪神淡路大震災で被災された障害者支援のボランティア・スマトラ島沖津波での大切な友人達の死を経験しました。上記のカナダへの旅は、まさに阪神淡路大震災の起こった直後でした。その旅から帰って、すぐに神戸に入ったのです。その時の経験を思い出して、私にできる具体的な支援を実行していきたい。
被災された方々・懸命の作業を続けておられる方々へ。
どうか乗り切って。
乗り切ろうと思う心を忘れないで。
カナダ雁のように勇気づけ合う時、
大きな力が、きっと生まれる。