久しぶりに山岸涼子先生のバレエ漫画『テレプシコーラ』を読みました。
山岸先生のバレエ漫画は『アラベスク』でも、その本格ぶりに仰天したけど、
『テレプシコーラ』はもっと凄いですね。
かなりマニアック。
バレエやってる人と、やってない人、あるいは、
バレエ経験の差で感じるものが違う作品だと思います。
初めて読んだのはバレエを始めて数年経った頃でした。
その頃は、千花ちゃんがクララを踊ったとき
「子供にありがちな爪先の甘さがない」と評されてたことに、
なんのこっちゃ?でした😅
いやその、なんとなくは分かったんです。
でも、それが
あのとき自分が思った以上にスゴイことと分かったのは、
今、自分のこととして爪先の甘さが悩みのタネになってからでした。
将来を嘱望されたバレリーナだったのに、
デビューの舞台で大怪我をして再起不能となり
自らトゥオネラに旅立ってしまった千花ちゃん。
運命の大ジャンプのシーンを見たとき、
ああ、このとき千花ちゃんは死んだんだ・・・
と思わずにいられませんでした。
くるみ割り人形の「雪」のシーンです。
雪に模した紙吹雪の山に
ジャンプの踏切り足をズリっと取られたにも関わらず
千花ちゃんは跳んだ。
そのときに異常な力が左足に加わったのでしょう。
左膝に大変な損傷を負った。
その後、医療ミスもあって
千花ちゃんの膝は治らず、
ついに自死に至ります。
もしもあのとき、
転んでたら。
千花ちゃんが跳ばないで、転んでたら。
盛大に尻もちつくだけで済んだと思います。
でも、千花ちゃんは、跳べちゃったから
跳べたから飛んじゃって、
大変な傷を負った。
この作品は、
千花ちゃんが可哀そうすぎて、
なんで 千花ちゃんが「お医者になろうかな」って言ったとき、
受け止めてあげなかったんだ~と思ってしまいます。
私も膝を痛めたことあるし、
バレエのことが分かってるお医者って、絶対 必要と思うぞ~💦💦💦
大人バレエ愛好家 増えてるから 需要度は高いと思うぞ~💦
そして、
もしも千花ちゃんが生きてお医者になったら、
自分に施された治療が・・・
最初の手術がどういうものだったか、
分かっただろう・・・・とか・・・・・
この点は、かなり興味があります。
そもそも千花ちゃんが負った損傷はどういうものだったのか?
どのじん帯が、どの程度の損傷を負ったものなのか?
最初の手術は必要だったのか?
さすがに漫画で そんなことまで出てこないけど、気になる~
ネットで誰ぞ 考察してる人がいないかな~と探してみたけど
見つかりませんでした。
誰か御存知の方がいたら教えて頂ければ嬉しいですm(__)m