私の最初の師は「ダンスは足型ではない」と、耳タコになるくらい宣うお方でした。

しかし、いくらそう言っても、先生相手の個人レッスンならともかく、

男女ともに初心者だったら、足型を覚えなきゃ始まらない。


私のダンスのスタートは、初級クラス団体レッスンでした。
最初の種目は ボックスルンバ。

例のごとく、まずは男子に足型を教えて、次に女子。
そのあとに言ったセリフが「オナゴは足型ば覚えんでよか」

 

我が師いわく。

 

一応こぎゃん順番にしとるが、絶対コレで踊るわけじゃなかとぞ。
フォークダンスのごつ、順番の決まっとるダンスじゃなかとだけん。
リード&フォローで踊ると。
ここでは こぎゃん順番にしとるばってん、そぎゃんもんと覚えたら、他所で踊れんごつなる。

以下、標準語訳。

一応こういう順番にしてるが、絶対にこの順番で踊るわけではない。
フォークダンスのように順番が決まってるダンスではないのだから。
ダンスはリード&フォローで踊る。
ここでは この順番にしてるが、それだけしかないと覚えたら、他所で踊れなくなる。


よって「オナゴは足型ば覚えんでよか」となるのですが・・・・・

シチュエーションは初級クラス団体レッスン。

男女ともに初心者。
男子はリードできないし、女子はフォローできないという状況で、
なんというムチャぶりっ!!!


・・・・・と、今なら思うのだけど、
当時は「えっ!女子は順番を覚えなくていいのっ?ラッキ~音譜

そして、先生の言うことを とっても良く聞く素直な私は、マジで覚えなかったのでした。
(とは言っても、男子と組んで動いてるうち、否応なしに覚えざる得なかったけど)

しかも、そのまま延々と

「三つ子の魂 百まで」とばかり、積極的に覚えようとしない状態が何年も続いた・・・・・・・・・・・・・・・・・・
素直なんだかアタマが固いんだかアホなんだか。

シャドーが出来ないと気が付いたとき、やっと、女子も覚えないと!

と思ったのでした。


しかし、男子ってスゴイですね。
ダンスを始めて三ヶ月やそこらで、シャドー出来るようになるんだから。

ウチの先生が男子に厳しかったからかなぁ。
こんな言葉も仰ってたっけ。

「上手く踊れなかったら男が悪い。上手くできたら女の手柄」
 

「同じレベルになるのに、男子は 女子の三倍かかる」

女に生まれて良かった~音譜と思ったわん(^▽^;)