公民館図書室へ、激しく通ってます
❶『ハンチバック』 市川沙央著 文藝春秋
第169回 芥川賞 受賞作
「本を読むたび背骨は曲がり肺を潰し喉に孔を穿ち歩いては頭をぶつけ、私の身体は生きるために壊れてきた。」
圧倒的迫力&ユーモアで選考会に衝撃を与えた、第128回文學界新人賞受賞作
井沢釈華の背骨は、右肺を押し潰すかたちで極度に湾曲している。
両親が遺したグループホームの十畳の自室から釈華は、あらゆる言葉を送りだす――。
※太字は読書メーターから
私は紙の本しか読まないが、
「紙の本」を最良とは思っていない、
人はそれぞれに、その人に合った良きモノが
あるはず、
そのために便利なものが開発されなければならない、
AI技術の発達を、
人の機能の補助のために使う事を望む、
あくまでも補助であり、人の機能を奪うものであっては
ならないと思う、
先日、ある記事を読んで思ったことがある、
人間は「言葉」を持ったことで、
見えない世界も表現できるようになった、
それによって、争いごとも起こってしまう
「言葉」は、良い効果も悪い効果も
絶大に発揮してしまう、ということ、
…、なんか、話が違う方へ…、
❷『8月の御所グラウンド』 万城目学著 文藝春秋
第170回 直木賞受賞作
京都が生んだ、やさしい奇跡。
ホルモー・シリーズ以来16年ぶり
京都×青春感動作
女子全国高校駅伝――都大路にピンチランナーとして挑む、絶望的に方向音痴な女子高校生。
謎の草野球大会――借金のカタに、早朝の御所G(グラウンド)でたまひで杯に参加する羽目になった大学生。
京都で起きる、幻のような出会いが生んだドラマとは――。
今度のマキメは、じんわり優しく、少し切ない
人生の、愛しく、ほろ苦い味わいを綴る傑作2篇
※太字は読書メーターから
●「十二月の都大路上下(カケ)ル」
高校女子駅伝、補欠だで登録されてた主人公が
ピンチランナーで都大路を走る、
絶望的な方向音痴の主人公だが、…、
●「八月の御所グラウンド」
こちらも舞台は京都、
大学生の朽木は、ひょんなことから
草野球のメンバーに、…、
どちらも、京都にちなんだお話。
ちょっと不思議な登場人物に
「本当だったらいいのに」と
思うところが。
心温まる2作
紀玉