米津玄師と文学 紀伊國屋書店横浜店の取り組みは「読書活動推進」だ | 絵本読み聞かせ講師・上甲知子「絵本で子育て講座」出前します【小田原 湘南 横浜 静岡】

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絵本の読み聞かせを味方につけると子育てはもっと楽しくなります
「読み聞かせなんてめんどくさい」という方も、簡単に楽しくできるときだけ続けられる「絵本で子育て」をお伝えします

朝の連続テレビ小説「虎に翼」の主題歌「さよーならまたいつか!」を歌っていたのは米津玄師さんでした。

 

 

 

 

ちょっと前、テレビで「今でしょ」の林修先生と米津玄師さんの対談をチラッと見かけました。

 

 

 

その中で、林修先生が

 

「しぐるるや しぐるる町へ 歩み入る」という歌詞は

種田山頭火の句

「しぐるるや しぐるる山へ 歩み入る」からですね

 

と話してて、

わたしは「そーなのかー!」とハッとしました。

 

 

なんかもっとツッコンで、林修先生が歌詞の深読みをしてて、それについて米津玄師さんがこたえる、とてもスリリングでおもしろい、おそらく神回だったのですが

うろ覚えなのが残念です。

 

 

 

いまや、米津玄師さんはメジャーとなっていますよね。

 

それは、彼の歌を多くの人がいいと思っているから、なんだと思います。

 

その、いい と感じる理由はいくつもあると思うのですが、その中の一つに、彼の歌詞のベースにある文学の匂い、みたいなものがある。

 

 

 

あまりに貧弱な読書体験しかなく、元ネタを知らないので、ああ、あれのあれね、とピンとこないのが残念なのですが、醸し出される文学性みたいな歌詞がわたしを惹きつける。

 

きっとそういう人はいるでしょう。

 

だとしたら、米津玄師さんの音楽から、文学に。

 

 

それを、激しくマニアックに展開している書店を見つけてしまったのです、旧Twitter(現エックス)で。

 

 

紀伊國屋書店横浜店の「米津玄師と文学」フェア。

 

https://store.kinokuniya.co.jp/event/1728876675/

 

 

 

 

 

旧Twitterで、ずっと追っかけていました。

 

どんな本がどんなふうに紹介されているのか、店舗に行って、POPをこの目で見たいとずっとチャンスを狙っていたら。

 

フェアが終わってしまい(フェアの開催期間は11/17(日)まで)、

 

残念に思っていたら。

 

規模縮小で延長され、いせひでこさんの講演会の前に、行ってきました。

 

 

おおお。

 

 

 

 

 

 

写真撮影OKいただきました。(2024/12/14時点の展示のようす)

 

 

 

これは、過去のインスタや雑誌のインタビューなど、かなり遡って調べ上げての、リストアップ、さらには限られた字数でのマニアックな紹介文。

 

ただならぬ。

 

 

 

『春と修羅』(宮沢賢治詩集)のPOPにはこうありました。

 

(以下一部引用)

 

インタビューの中で「宮沢賢治の「小岩井農場」(「春と羅』収録)の一節があったのとなかったのでは、大きく自分の人生は違っていただろうと思います。あるいはもしかすると、この世に生きていなかったかもしれない。それくらい自分の中で本当に大きなもので。」と語っています(音楽ナタリー2023年8月4日)。

 

(引用ここまで)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「小岩井農場」がなければ、米津玄師がこの世に生きていなかったかもしれない?

 

 

わたしは、購入を決めました。

 

 

 

 

 

 

わたしのような人は大勢いたようです。

 

 

 

わたしはずっと、宮沢賢治を読めずにいました。

 

銀河鉄道の夜

 

 

 

 

でも、読みたいと思って買いました。

 

 

 

読んだけど、「小岩井農場」という詩のどこらへんに、米津玄師さんが影響を受けたのか、ぜんぜんわかりませんでした。

 

その次の短い詩「報告」の方がハッとしました。

 

(以下引用)

さつき火事だとさわぎましたのは虹でございました

もう一時間もつづいてりんと張つて居ります

(引用ここまで)

 

 

 

 

 

 

 

誰との対談だったか、米津玄師さんが言ってたことのうろ覚えなのですが、

 

好きな詩集はもう全部覚えていて、持ち歩かなくても、そらんじることができる、

 

みたいなことを言ってて、

 

ってことはもう、米津玄師さんの一部となった詩や文学があって、それが彼の中で、音楽として形を変えて表現されて、そこに惹かれる人がたくさんいる。

 

 

 

 

 

そのことに目をつけたこの企画は、音楽から文学へ人を惹きつける力がある。

 

 

 

わたしが、レジのお姉さんに「米津玄師と文学にずっと来たいと思っていたんです」と暑苦しく声をかけましたら、

 

「企画した者が奥におりますので、ちょっと待っててください、呼んできます。直接、お話ししてもらえたら喜ぶと思うので」と。

 

 

 

 

 

なんと、店長さんでした。

 

 

 

店長さんは、誰かが「米津玄師がこう言ってた」という情報ではなくて、

米津玄師さんの直接の言葉を探したそうです。

 

 

今まで、本を手に取らなかった人にも米津玄師さんの音楽から、その本にちょっとでも関心を持ってもらいたいというようなことをお話しされていたと思います。

 

すごい売れてるんですよね。

 

 

 

 

 

わたしは、これは「読書活動推進」だと思ったんです。

 

読書に興味がない人に、米津玄師さんの音楽から興味を持ってもらう。

 

 

興味がない人は、どんなことなら興味を持ってくれるかなって考える。

 

 

その切り口のひとつのヒントになるな。

 

 

 

 

 

それで、シンポジウムで一つの事例としてご紹介できたらと思いました。

 

店長さんにも了解をいただきました。

 

 

あまり、うまく話せなくて残念でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

↑マニアックですよね

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

10月に一番売れているのは『私を離さないで』だそうです。

映画も上映されたし。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

このPOPを冊子にして販売して欲しいです、と店長さんにお伝えしました。

 

 

 

2025年1月中旬まで

紀伊國屋書店ゆめタウン徳島店にて

「米津玄師と文学」フェア開催中だそうです。

 

 

 

 

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君たちはどう生きるか(ネタバレなし)

 

 

 

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