ザ・キャビンカンパニーさんの童堂賛歌 9月1日まで平塚市美術館 | 絵本読み聞かせ講師・上甲知子「絵本で子育て講座」出前します【小田原 湘南 横浜 静岡】

絵本読み聞かせ講師・上甲知子「絵本で子育て講座」出前します【小田原 湘南 横浜 静岡】

絵本の読み聞かせを味方につけると子育てはもっと楽しくなります
「読み聞かせなんてめんどくさい」という方も、簡単に楽しくできるときだけ続けられる「絵本で子育て」をお伝えします

 

 

 

行ってきました。

平塚市美術館でのザ・キャビンカンパニーさんの童堂賛歌(ドウドウサンカ)。

 

 

 

 

 

 

 

 

正直、わたし、ザ・キャビンカンパニーの絵本、1冊も持ってないです。

買ってもいいかな〜と思う1冊があるのだけど、躊躇してて、わたしじゃなくてもいいかな〜と買ってませんでした。

 

だから、どうしても行きたい展示、というわけじゃなかったけど、

せっかく招待券あるのだし、近いし、行ってみようかな、そんな程度の関心の低さでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

でもまあ、せっかく行くなら、なにか催しがあるタイミングに合わせられたらと思って、キャビンさんが来る日は都合が合わなくて、学芸員さんのギャラリートークのある日に予定を合わせて行ってきました。

 

結論。

 

これは観るべき。

 

自分の目で観るべき。感じるべき。

 

行ってよかった。

 

 

9月1日まで会期ありますので、ぜひ。

 

社会人の娘に勧めたら、珍しく「行こうかな」と言ってました。

 

 

 

 

以下、わたしが感じたことなどを思い出せるままにつらつらと書いちゃいます。

 

これから、行く予定で、知りたくない方はここまでで閉じてください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーー

 

7つのテーマの部屋で構成されています。

 

1つ目の部屋は、まあ、いい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2つ目の部屋。

 

この部屋からは、しばらく出られない。

 

楽しくて。

 

「オボロ屋敷」というタイトル。

 

映像インスタレーション、ということです。

 

いつか見たことあるような、懐かしいような、どこにもないような、不思議な 影絵遊び。

 

壁3面に、同じ影絵のインスタレーションが、時間差で現れる。

 

そこに自分も入り込める。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

わたしは気づかなかったのですが、一緒に行った人が「これ、鏡に写してるんですね」と。

 

よく見たら、プロジェクターが3台置かれている壁に鏡が貼り付けてあって、そこに反射させて壁に写してる。

 

これは、平塚市美術館の規模だからの工夫、なのかな〜。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

やっとのことで、この部屋を出ると

驚愕の

3つ目の部屋。

 

思わず叫びそうになる。

 

いや実際、「うわ!」声が出た。

 

圧倒的な偏執的な狂気めいた立体作品たち。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

キャビンさんは、若くて、可愛くて、常識的な社会的な適合性を持ち合わせていそうでいて、

それでいて

この ひたすらに切り、ひたすらに貼り、ひたすらに塗り、ひたすらにねじる、そのとことんさに目眩がしそう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

作品のサイズ感もバグってる。

 

 

何でこんなに大きくしちゃった?

どうやって、大分から運び込んだ?

アトリエを小学校にしちゃったから?

いくらでも大きくできちゃった?

 

 

 

 

担当学芸員の安部さんによると、4トントラック6台分、だそうです。

 

大きな作品は、解体して、運んで、組み立てたそうです。

 

異様なのが、床にたくさんある、新聞を捻って茶色く塗ったようなもの。

 

学芸員さんによると、この「ねじねじ」は1万本以上あるそうです。

 

「草原」なんだそうです。

 

「草原」なのに「茶色」

 

最初は、ねじねじ1本だったけど、自立しないのでどうしようかと考えて、5、6本まとめたら、「立った」

 

これは、立体作品への「結界」の役目も果たしているそうです。

 

確かに、それ以上は近づけない。

 

 

一緒に行った人と、この「ねじねじ」どういうシチュエーションで作ったのか、想像しました。

 

 

「わたし、ちょっと、ご飯作ってくるわ」

「じゃあ、オレ、ねじっとくわ」

 

みたいな?

 

 

 

キャビンさんは、とにかく「自分たちの手で作る」ことに力を入れているそうです。

 

だから、美術館での展示のパネルは、ふつう、専門のパネル屋さん?が作るそうですが、キャビンさんが

青い絵の具を塗って、自分で作ったそうです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次は、いろんな企業などとのコラボの部屋。

 

あいみょんのツアーパンフレットも手がけて、数日前、あいみょんが来てたそうですよ。

 

 

 

 

この展示の中でも必見なのが、ポケモンの手作り人形。

 

彼らのおばあちゃんが作ってくれたものなんだそうです。

 

 

 

 

 

 

 

なんと愛らしい。

 

うちの長男がポケモンどハマり世代なので、たまりません。

 

ポケモンの絵本を作って欲しいと何度かオファーがあったそうですが、恐れ多いと断っていたそうです。

 

 

そのポケモンの絵本、わたし、買ってきました。

 

 

今度、学童さんで読んでみようと思います。

 

 

 

その次の部屋は、絵本の原画が壁一面にびっしりありました。

 

 

 

 

 

 

 

よく、原画展では、絵本ごとに秩序だって、原画が並べられていることがほとんどですが、こちらは、キャビンさん手作りの木枠に納められた原画がバラバラに並んでいました。

 

全部、ベニヤ板に描かれています。

 

まず、ベニヤに色を塗って、マスキングして、上からまた色を塗って、マスキングを剥がす、という描き方をしているそうです。

 

意味不明です。

 

 

 

 

 

 

 

もっと、意味不明なのが、これらの絵を「二人で」描いているっていうことです。

 

どうやって?

 

どうやって?

 

棲み分けはあるの?

 

学芸員さんに質問してみました。

 

聞き間違えているかもだけど、

 

有機物は、吉岡紗希さん

無機物は、阿部建太朗さん 

 

が描いていることが多いそうです。

 

へえええ〜〜。

 

 

 

「喧嘩しないんですかね?」と聞いてみました。

 

「するそうですよ」

 

ですよね、やっぱり。

 

 

一緒に行った人と、夫婦で表現者としての難しさを想像し合いました。

 

まだ、展示は続きます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

おなかいっぱいになります。

 

わたしは3周しました。

 

3時間ちょっと。

 

 

お時間に余裕を持っていったほうがいいと思います。

 

図録も買いました。

 

2冊組になってて、1冊は絵本みたいになってるんです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

いや〜。

 

キャビンさん、すごい。

 

「絵本作家になりたい」って

すでになんというか

その枠を大きく超えている気がする。

 

 

 

 

 

 

 

 

展覧会会場・会期

平塚市美術館

2024年7月6日(土)~9月1日(日)

足利市立美術館

2024年9月14日(土)~11月4日(月・祝)

千葉市美術館

2024年11月16日(土)~2025年1月13日(月・祝)

大分県立美術館

2025年2月7日(金)~4月13日(日)

 

 

 

 

アトリエがすっからかんになってるそうです。

 

この間にまた、大きな作品が生まれそう。

 

 

 

 

 

 

 

  

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

メルマガ配信してます

 

 

 

にほんブログ村 子育てブログ 子供への読み聞かせへ
にほんブログ村