図書館の子どもの本の
新着コーナーにあって
書評などで表紙を見かけたことがあって
手に取って
借りてきたこちらの本。
エツコさん
昼田弥子作
光用千春絵
アリス館
アリス館のHPより
あらすじ引用します。
友達の家に向かうとちゅう迷子になって、前を歩くおばあさんに声をかけた、樹(たつき)。
あれ、このおばあさん、エツコ先生とよばれていた、認知症のおばあさんだ。
エツコさんと5人の小学生の、少し不思議で幸せに満ちた「記憶」をめぐる連作短編集。
http://www.alicekan.com/books/post_284.html
一気読みました。
ときどき、うるっときました。
ここは、ヤバかった。
(以下引用)
「いかなくちゃ」
「へ?」
「有子のおむかえ。
今朝、駅までむかえにいくって約束したの。
あの子、今日はお友達と遊びにいってるの」
(中略)
「ダメ、ダメ。
わたしの仕事で、あの子にはいつもさびしい思いをさせてるの。
いつも一人にさせてるの」
(引用ここまで)
もしもこの先、
わたしが年老いて
認知症になったら
エツコさんと同じように
焦燥に駆られるかもしれない。
「早く、早く、行かなくちゃ。
子どもが待ってるから。
早く帰らなくちゃ」
って。
もしも、わたしの記憶の
現在と過去が
混ざって混乱したときに
近くにこんなふうに
安心させてくれる人がいたら
いいなあ。
認知症の人が
どんなふうに
現在と過去の記憶が
混ざり合っていくのか
この本はすごくよく
わかるように
書いてくれてあります。
もちろん
個人差はあると思うのですけれど
想像することができます。
ちょっと
困ってる
こどもたちと
ちょっと
困ってる
エツコさんの
交流が
ちょっとだけ
あたたかく
ときに
じんわり。
何が解決するわけでもないけど
いいお話を読んだなあと
ご紹介したくなりました。
過去記事ですが。
20のコツ
にほんブログ村

