沼津の絵本専門店グリムさんで開催された
絵本作家 石川えりこさんのトークイベントに参加しました。
興味深いエピソードについて書きますね。
☆「ほんやねこ」の１枚の絵をどうやって描いているか。
手前から手前から手前から描くそうです。
これは落書きとしては、最高の描き方、なんだそうです。
最後にいちばん後ろを描いておしまい、なんだそうです。
えりこさんの頭の中に絵ができあがってるから、その設計図を元に描けばいいんだそうです。
テレビをみながらも描けちゃうそうです。
そっか〜
手前から描くんだ〜
テレビ見ながら描けちゃうんだ〜
もう頭の中に絵ができてるんだ〜
天才だと思いました。
こういう人が天才なんだと思いました。
今目の前に天才がいる！
と思いながらお話を聞いてました。
普通の人にはできないですよね？
☆デザイナーの重要性
今回、初めて知ったのですが、絵本のデザイナーの存在。
何をしているか今までよく分かってませんでした。
えりこさんは、トップクラスのデザイナーであるタカハシさんにお願いしたそうです。
えりこさんが、自由に描きたいように描くので
あとはお任せしますね、と。
１枚１枚の絵を、絵本のお話を繋ぐための絵ではなく
どの絵も個展の作品として並べたときに
１枚の絵として見れる絵を描いた。
つまり、絵本の絵は、テキストをどこに置くかとかページ割とか
ある程度、計算して描かなくちゃいけないのが、つまんない。
そこはデザイナーにお任せしちゃう。
例えば、屋根が全面に描かれている見開き。
ここは、上部にテキストを載せる幅だけ、
グレーゾーンにして、
その上に青い鳥の絵を乗せている。
そのために立体感が生まれている。
これは、デザイナーの力である、と。
（ま、実際はちょっと読み聞かせのとき、読みづらいですけどね）
例えば、奥付のところ。
これは、絵本の最後の場面でもあるんですよね。
右ページの縦半分まで絵を見開きで見せて
半分の余白の下の方に
小さいフォントで奥付を入れてる。
テキストを
右ページの上に置いて
隣の余白にスーッと流れるようフェイドアウトするようにデザインされている。
例えば、カバーを外したときの表紙のデザイン。
これは、タカハシさんが考えたデザインなんだそうです。
例えば、見返しの絵。
これは、実は大きなねこ柄の猫の絵の一部、なんだそうです。
作者が描いて渡した絵をどう使うか、どう配置するか、
そこにデザインの力がある、と。
力が分散されると解放されて楽になる、と
えりこさんはにこやかにおっしゃいました。
ああ、素敵な方だなあ、と最前列でほれぼれしました。
ほかにもたくさんほれぼれポイントはありました。
ほんやねこさんみたいな、えりこさんでした。
最後の質問タイムで、
思わず、
「ほんやねこ」における わたしの好きなポイントを
お伝えしました（笑）
直接、お伝えできる光栄。
母に絵本を読んでもらいました「しんやくんのマラカス」
読み方にちょっと困っていた
「しんやくんのマラカス」
読んでくださいました。
しんやくんのマラカス ともだちのなり方
グリムのお須磨さんは、缶を蹴ったら、当たったんだとおっしゃってました。
缶を蹴るのは気持ちがいい、と。
な〜んてチャーミング。
ちょっと早めにお邪魔して
くどえりちゃんと「ほんやねこ」の原画をじっくり見せてもらっていたら
飛行船を発見！
わ〜気づかなかった〜
ってことは、もしかして、この飛行船はどこかにも飛んでる？
と探したら、
あった〜！
テンション上がりました。
こども店長さんおすすめの絵本を教えてもらったり
グリムさんと愉快な仲間たちに
ちゃっかり混じって
すっかり長居してしまいました。
グリムさん、本当に居心地良い絵本屋さんです。
また、お邪魔したいです。
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