長女が3歳の頃、いつも膝に穴の開いたズボンをはきたがりました。
いっつも
いっつも
膝に穴の開いた赤いズボンばっかり
はいてたのね。
「もう、それ、恥ずかしいからやめてよ!」と
どんなに言っても。
しかも、その穴がだんだん大きくなってるし。
ある時「なぜこれがいいの?」と訊ねると
「走ると風が通って涼しいの」と答えました。
ああ、子どもなりの理由があるんだなと気づきました。
理由も聞かずに
頭ごなしに
言うこと聞かせようとしてたなぁ
(言う通りになんかなるわけないのに)
「言うことを聞かない困った子ども」なのではなく、ちゃんと、理由がある。
ただ、うまく言葉にできないだけなのかもしれない。
そんなことに気づかされる絵本です。
あかがいちばん
キャシー・スティンスン 文
ロビン・ベアード・ルイス 絵
ふしみみさを 訳
ほるぷ出版
「おかあさんったら、あかのこと、なんにもわかってないんだよ」と
女の子が語るこの絵本を読むと、
我が子のうまく言葉にできない気持ちに
思いを寄せることができるかもしれません。
次女は、全身ショッピングビンクの時代もあったなあ・・・
赤木かん子さんのオンライン講演会
「お母さんはどう描かれてきたか」で
50冊の絵本のリスト中にこの絵本もありました。
かん子さんが嫌いな絵本を紹介したあとに、
「わたしが好きなのはこの絵本」と
嬉しそうにご紹介くださいました。
かん子さん推しの絵本。
「私に褒められると売れないよ」とおっしゃってました(笑)
そんなことないです。
かん子さんはこんなふうにお話しされました。
この子は4歳くらい。
それでこれだけはっきり意思を持っている。
でもお母さんには面と向かって言わない。
言っても無駄だってわかってるんだよね。
お母さんは、自分が言ってることは正しいわと思ってる。
この子が言っている
「おかあさん あかのこと なんにもわかってないんだよ」
は
「おかあさん わたしのこと なんにもわかってないんだよ」
と同じことだよね。
これが出たときには、びっくりしましたよ。
こんなちっちゃい子がこんなこと言うんだ。
1年生に読んでやるとウケます。
わたしも好きな絵本を
かん子さんも好きと嬉しそうにお話しくださったので、めっちゃ嬉しかったです。
原著は、1982年初版。
カナダのロングセラー絵本 。
2005年に日本で初版、
2017年改訂版が出ました。
日本で出版されるまで20年かかっちゃったねと
かん子さんはおっしゃってました。
インスタグラムのライブ配信で喋りました
20のコツ