「泊まったんじゃないの?」と
何人もの方に聞かれました。
静岡は日帰りできます。
連日、通ってました(笑)
火曜日は
内田早苗さんと静岡市へ。
https://ameblo.jp/osekkainaobasan/entry-12633215093.html
水曜日の午前は沼津へ
午後は修善寺へ。
沼津は、小澤俊夫さんの講演会に。
修善寺は、薮内竜太さん講演会に。
静岡各地に出没して
わたしが何を感じたか、について
言語化が追いつかない気がしますが
ちょっとずつチャレンジしたいと思います。
昔話と動物絵本
小澤俊夫さんと薮内竜太さん。
午前午後と続けてお話を伺って
わたしが感じたのは
子どものしなやかさ、です。
だって、かたや
馬の脚を1本、ぶった切って
3本足の馬で逃げて
また
馬の脚を1本、ぶった切って投げて
2本足の馬で逃げて
(うまかたやまんば)
子どもは、そんな荒唐無稽とも言える昔話をやすやすと受けれて
かたや、
本当だったら、藪に隠れて見えない、
飼育員だって影になってなかなか見ることできない
ライオンの太ももの裏側の血管をありありと描き
(どうぶつのおかあさん・小森 厚 文・ 薮内 正幸 絵・福音館書店)
子どもは、そこにある真実を受け入れて。
それはどっちもホンモノで。
そしてどっちも、大人が本気で、子どもに向き合っていて。
その振り幅は真逆に振れるようだけど
でも
思うところは一致している。
そしてその真逆の大きな振り幅を
子どもはしなやかに受け入れる。
どっちじゃなきゃダメってことない。
小澤俊夫さんは、昔話「うまかたやまんば」で
2本足の馬が違和感なく走るのはなぜか、ということについて
こんなふうに語ってくださいました。
「頭の中で、切り紙細工の馬を作ってください。
その足を一本切ってください。
馬の姿、変わってないでしょ。
昔話は、図形的に語るのです。
写実的には語らないのです」
馬の脚をぶった切っても血が流れないどころか
構わず走り続ける。
↑シュッとされた90歳の小澤俊夫さん
薮内正幸さんは、
きつねが走る向きを急に変えるとき、しっぽがどんなふうになるのか
嘘を描いてはいけないと、
実際のきつねも観察し
さらに
自分にふさふさのしっぽをつけて
姿見を置いて
四つ足で何度も走ってみて
しっぽがどんなふうになるか確かめたそうです。
そのふさふさのしっぽをつけた薮内さんの姿を想像するとおかしい。
滑稽ですらある。
でもなんか泣きそうにもなる。
↑薮内竜太さんの左後ろにある原画のきつね
そんな背景なんか
全然知らなくても
ちゃんと子どもは見抜いてる。
ホンモノを
本質を
見抜いてる。
その子どものしなやかさ
を
お二人のお話から感じました。