自閉症の絵本(紙芝居) | 絵本読み聞かせ講師・上甲知子「絵本で子育て講座」出前します【小田原 湘南 横浜 静岡】

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絵本の読み聞かせを味方につけると子育てはもっと楽しくなります
「読み聞かせなんてめんどくさい」という方も、簡単に楽しくできるときだけ続けられる「絵本で子育て」をお伝えします

 

 

 

 

いつも

「読みたいな」と思って

持っていくのだけれど

なんとなく

躊躇してしまって

読めないまま持って帰ってきてしまう

そんな絵本、じゃなくて

紙芝居。

 

 

すずちゃんののうみそ

すずちゃん_表紙-01 

「すずちゃんの のうみそ」
文・竹山 美奈子 絵・三木 葉苗 題字・三木 咲良 パッケージ・杉山 聡
 

 

 

 

 

 

わたしはこのときに購入しました

ボナミさんへ

 

 

 

 

 

 

先日、循環するお庭でのシニア向け絵本の会で

読ませてもらいました。

 

 

 

 

 

 

読みながら

(なんて、読みやすいんだ)

とそのことに感動していました。

 

本当に声に出して

読みやすいんです。

 

わたしは紙芝居はテリトリー外なので

人様の前でやることはほとんどないのです。

 

絵本を読むのと

紙芝居をやるのと

全然、ちがうでしょ。

 

似てるような気がするけど、全然ちがう。

 

 

でも、シニアの皆さんの前でなら

わたしはいろんなチャレンジを許していただける。

 

シニアの皆さんの懐をお借りして

挑戦してみたのです。

 

声に出して読んだときに

すずちゃんのお母さんの魂(と言うと大げさだけど)がのりうつるような

そんな感覚を覚えました。

 

 

すずちゃんのお母さんの気持ちが

自分の中にブワッと湧いてきて

読みながら

必死で堪えました。

 

 

すずちゃんは重度の自閉症です。

 

だからみんなと違います。

 

小さい子どもは

「ちがう」ということに

ときに残酷な反応をすることがあります。

 

取り繕わず、ザクっと、えぐるような言葉を発したりします。

 

ほんの小さな「ちがい」を

見つけることもとても上手なことがあります。

 

 

だからこそ、

明らかにみんなと「ちがう」すずちゃんを

集団生活に入れることは

すずちゃんのお母さんにとって

ある種の覚悟が必要だったのではないかなと想像します。

 

すずちゃんがどうしてみんなと「ちがう」のか。

 

言葉を尽くして

難しい言葉を使わず

わかってもらいたい、という気持ちがあふれています。

 

「ちがう」

 

すずちゃんの場合は、自閉症というとても見た目でわかりやすい「ちがう」

だけれど

 

「ちがう」ところを

こんな風にわかってもらおうと開示して

歩み寄ろうとすること、

すごく勇気のあることだなと思います。

 

そのことによって

すずちゃんは、きっと、居心地よく感じる時間が増えるのかなって思います。

 

「ちがう」を認める

なんて

口で言うのは簡単だけど

そんなに人は簡単に認めてないよね。

 

・ちがいを受け入れる

・個性を大事に

 

口で言うのは簡単。

でも実際は、受け入れないし、大事にしない。

 

そんな自分を自覚もしている。

 

だから、そんなわたしがこの紙芝居を読む資格があるのか

そんな不安もある、から躊躇してしまうのかもしれません。

 

 

 

 

 

三木葉苗ちゃんの絵がね

よくこのような表現を

生み出しなあと思うんですよね。

 

 

 

 

以下、ボナミさんのHPより引用

 

 

 

「どの部分に障害があるのか明確にしたい。
 だから、“のうみそ”の絵は、必ず描いてほしいんです。」

すずちゃんのお母さんであり、紙芝居の作者の竹山美奈子さんから、
絵についての具体的な注文は、これだけでした。

_______________________________

しょうがいを 障害として 受けとめる


自閉症の人は、情報伝達を司る脳幹の中枢神経に障害があるといいます。

すずちゃんの横顔に、おもむろに“のうみそ”を描き込むと
私は、その場所を、青く塗りました。

一点の青の存在は、やわらかな振動とグラデーションで、その周囲に、
そしておそらくは、全体に、確かに影響しているのが分かりました。

次に私は、連続性や一貫性を持った情報が、その一点を通り過ぎると、
散り散りなる様を描きました。

それらは、紙吹雪のように、コントロールを失って、風に舞いました。
その中には、悲しみも苦しみも怒りも喜びも、少しも損なわれることなく存在していました。

一点の青は、確かに、すずちゃんや妹の咲良を苦しめています。
けれど、その存在によって、彼女たちが損なわれることは、ひとつもないのだと
私は、あらためて知りました。

一点の青は、わずかな意図も持たず、ただ、静かに静かに故障していました。

私たちは、「障害」をなにかに置き換えたり、ごまかしたりする必要などなく、
それをたずさえて生きる、すずちゃんや咲良と同じように、ただ、そのままを受けいれるしかないのです。
そのままを悲しみ、愛することしか、必要ないのだと思います。

 

 

 

ボナミの本

 

 

 

 

 

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この紙芝居を読んだあと

シニアの皆さん、

ちょっとしんみりしちゃいました。

 

どうしても偏見もあるし、

人ごとに考えてしまいがちだけれど。

 

 

絵本を読んで楽しい時間にしたい

だけど

楽しいだけじゃなくて

しんみりもあり。

 

 

今は絵本にもなっています。

 

 

 

すずちゃんののうみそ

竹山 美奈子 文
三木 葉苗 絵
宇野 洋太 監修

岩崎書店

 

 

 

 

 

 

 

こちらも過去記事です。 

すずちゃんののうみそ

 

 


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