おしいれのぼうけん の 違和感 | 絵本読み聞かせ講師・上甲知子「絵本で子育て講座」出前します【小田原 湘南 横浜 静岡】

絵本読み聞かせ講師・上甲知子「絵本で子育て講座」出前します【小田原 湘南 横浜 静岡】

絵本の読み聞かせを味方につけると子育てはもっと楽しくなります
「読み聞かせなんてめんどくさい」という方も、簡単に楽しくできるときだけ続けられる「絵本で子育て」をお伝えします


いつもは、布団に入ったら3秒で寝てしまう9歳女子ですが

最近、体力がついたのか、夜9時に布団に入っても「眠れない」と言うことがあります

夜、寝る前に絵本を読むのは、できなかったのですが

そういうわけで

最近、読むことが増えました

「なんか読む本、持っておいでよ」と言いましたら

今回は「おしいれのぼうけん」を持ってきました






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久しぶりに読みました

つい先日、銀座の教文館ナルニア国にて開催中の

おしいれのぼうけん原画展を見てきましたので

ふむふむ

とそのとき、感じたことなどを思い出しながら読みました



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後半、ふと見ると、隣で目をつむっていたので

(あれ、寝たのか)と思いましたが、最後まで読みました






読み終わると、パチッと目を開けたので

「あれ? 寝たのかと思った」と言いますと

「目をつむって聴いてた」とのことでした





改めて、この「おしいれのぼうけん」は、なかなかに、なかなかだな、と考えてしまいました








なにが、なかなかなのかと言うと





「謝れよ」ってことです





だって、やっぱり、寝ている人をまたいで、走り回っちゃダメでしょ

そりゃ、先生は怒るでしょ

やっちゃいけないでしょ



「おなかが破裂したらどうするの?! 」



わたしでも、先生と同じように怒るわ






なのに、なぜ、このふたり、あきらとさとしは

こんなにも
「謝ること」を拒絶したのか





「謝るか」「謝らないか」がこのぼうけんの肝、みたいな

どんなオソロシイ目にあっても、「謝ったら負け」みたいな

何回か「ごめんなさい」と言おうとしたけど

「謝ったら終わり」みたいな








いやいや、「謝れよ」と、今回、改めて思いながら読んでました







それに、集団生活によけいな私物を持ってくるのはトラブルの元ですわ

ミニカーなんて、もってのほか

持ってきちゃダメでしょ

貸してほしくなるに決まってんじゃん

貸したくないに決まってんじゃん





この最初の設定からして、なかなか、だな、と









でね、最後まで読んで、「ああ、そうか」





謝る相手は、ふんじゃった「ともこ」と「かずお」であって、

「先生」ではないんだな





このふたりは「謝ること」を拒絶していたんじゃなくて

「謝るべき相手じゃない人に謝ること」を拒絶していたのかな




だから、さとしとあきらは、押入れから出てきて、ともことかずおには、ちゃんと謝ったんだよね







考えてみれば、「子どもが理不尽なことに対して戦うこと」は

大人から見たら「困った子ども」とくくられてしまうかもしれない

「ねずみばあさん」の正体は「子どもに理不尽な正義を押しつける大人」なのかもしれないな











ナルニア国で原画を見たときに感じたのは



「あれ、こんなに小さい絵なんだ」ってことと

「あれ、色がない」ってこと





黒の鉛筆で描かれたような絵

あれ

もっと色がついてる気がしたが・・・





色がついてるのは5場面だけだった

色がついてるのは、冒険と現実のあわいの場面









わたしは、おしいれのぼうけんを研究しているわけでもなんでもなく

なんの余計な知識もないので

見当はずれかもしれないけれど

久しぶりに読んで、こんなふうに感じました










おしいれのぼうけん は 子どもがそうだな、年中さんくらいになったら、ぜひ、おうちで読んでほしいなと思う

「ぼくたちこどもだ」っての、いいですよねえ







ちなみに、おしいれのぼうけんは、初版が1974年11月、もう42年前か

わたしの持っているのは2002年版で、160刷ですよ

すごいですねえ

しかもこれ、



ふるたたるひ作 たばたせいいち絵 じゃないんですよ



作 ふるたたるひ たばたせいいち



なの

このあたりのお話も聴いてみたかったですよねえ




ナルニアで対談やってたんですよね、気づいたときにはすでに満員御礼だったけど

田畑精一さんと童心社の編集者の酒井京子さんの 対談 


もし、お時間ありましたら、この酒井京子さんのインタビュー記事を絵本ナビで見つけましたので

読んでみてください


















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