《 多様性の乱用 》 | お節介ジジイの辛口談義

今日は夕方から埼玉の田舎に出掛けるので、カントリーソングを聴いているお節介ジジイです。
曲は
“ Sunshine On My Shoulders ",  ジョンデンバーの歌いまわしがいいですね。

https://www.youtube.com/watch?v=diwuu_r6GJE

 

いいか悪いかは別にして、今週から再び忙しくなりますね。
まあ、少なくとも「忙しさ」は「ボケの先送り」には貢献してくれとりますから、「多忙」は歓迎ですね。

 

あなた方の「オヤジさん、おっかさん」がボケそうになったら、四の五の言わずに外に

放り出せばヨカとです。お金の問題ではなく、刺激が重要だと思っちょります。

 

 

さて、大阪市の「ひげ訴訟」の話が面白いですね。
今の多様性社会の問題点を端的にあらわしています。

 

人の社会は、年齢、男女、肌の色、宗教、異国、学歴、等々の違いで成り立っています。
このような「違い」で人を差別化しないという社会を
「多様性社会」として意義付けています。

 

「万人みな平等」という民主主義の基本的な考え方なのですが、「建て前論」として先行していました。、

 

ただ、現実的には「コングロマリット」という世界企業が一般的になった時に組織的に
矛盾が出てきた結果、この
「多様性」という価値観が重要になってきました。

 

世界企業では宗教・肌の色・国籍等で社員を区別していたら、企業として生き抜くことなど
出来なくなってきます。これを避ける為に元々は価値観として存在していた「多様性」を

企業の価値観として一般化してきたのです。

 

ただ、価値観の違いなど、人によって色々ですから、すべて「多様性」として許容することになると
組織(企業)に秩序は成り立たなくなります。

ここで必要なのがルール(基準)なのです。

 

一般社会では、個人の価値観の前に「その組織のルール」があります。
勿論、この
「組織のルール」法的に問題がないことが条件になります。
この法的に問題のないルールでは
個人の価値観を制限することが出来ます。

 

今回の、大阪の「ひげ訴訟」に関して、大阪市の就業規則に「ひげ禁止」が規定されているのであれば
このような訴訟にはならなかったと思います。
法的に正しくやろうとするのであれば
、「就業規則の変更」を組合と交渉すべきだったのです。

単に、大阪市長が個人の「正義の論理(価値観)」を振り回して「ひげ禁止」にするのではなく、
「多様性」を本当に理解したうえで対応すべきでしたね。

 

これは会社組織でも全く同じですよ。

「多様性」を盾に、何かとクレームをつける輩(やから)がいます。
  
① 先ずは会社のルール(就業規則)がどうなっているのかを確認する必要があります。
  ② その多様性の認容に問題があるのであれば、就業規則の見直し。
  ③ 就業規則の見直しは社員代表の同意が必要ですから、勝手には出来ません。
  ④ 何らかの禁止措置をするのであれば、「経過措置」が必要。

 

いろいろと難しい問題はありますが、適法に「多様性の拒否」を考える知恵も必要です。

ということで、今日はオシマイ!!