北朝鮮人権問題セミナーvol.4 | 徹通塾・芝田晴彦のブログ

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民族自決 戦後体制打破
基地問題を考える愛国者連絡会 / 自由アジア連帯東京会議

『北朝鮮人権問題対策連絡会』改め『リベラルから訴える北朝鮮問題(リベから)』と会の名称を変更してからは初のセミナーを1/17(日)午後、新宿で開催した。


因みにこれまでの開催内容は以下。


第一回

:『拉致の実態・政府認定17名と特定失踪者』~講師:救う会神奈川・川添友幸氏

第二回

:『ストックホルム日朝合意から一年、私達が今できることは?』~講師:救う会神奈川・川添友幸氏

第三回

:『日朝関係改善への課題を考える 』~講師:日朝友好促進議員連絡会代表/民主党区議・芦沢一明氏



通算四回目となる今回はNO FENCE副代表・宋允復氏を講師に招き、『北朝鮮当局による拉致事件以外の人権侵害事案について』との内容で、国連調査委員会報告書でも取り上げられた強制収容所に関する話をメインに講義が行われた。



一説には今尚20万人が収容されていると云う北朝鮮の強制収容所。「何故、そこに収容されたか?」「収容所内で何が行われているのか?」。実状を知る講師の宋氏から戦慄の実態の数々が語られた。

注目すべきはこの『強制収容所』、金日成がナチスのそれを参考に、国内の思想統制の為に作られたということ。最初の犠牲者は北朝鮮内のキリスト教関係者達であった。金日成神格化に障害となった「異分子」を排除したのは独裁者曰く「宗教は死ななければ治らない」。

改宗を拒んだユダヤ人達に対するヒトラーと金日成の所業は何ら変わることは無い。迫害の理由が「民族浄化・ユダヤ人問題の最終解決」か「反動・反革命分子の処分」の差に過ぎない。


強制収容所や拉致等の人権問題を国際社会が糾弾するのは確実に北朝鮮当局にダメージを与えている。同じく問題となっている核開発は、中止し更に手放すと云う選択肢も北にはある。然し人権問題を認め改善すれば金王朝の独裁政権がもたない。



わが国内で誰が北朝鮮の問題を声を大にして叫ぶべきか?

それは親族を帰還事業によって「人質」に取られ、そのうちの相当数が強制収容所に送られている在日同胞では無く、どうしても安全保障の観点から語りがちな右派でも無いだろう。

日頃、人権問題には敏感なリベラル諸氏の出番だ。



この日の講師である宋允復氏が副代表を努める『NO FENCE 北朝鮮の強制収容所をなくすアクションの会』URLは以下。強制収容所の詳細な実態や国連北朝鮮人権調査委員会報告書の日本国政府訳も見れる。必見。
http://nofence.jp/