【寄稿】「元日本軍慰安婦」の問題について | 徹通塾・芝田晴彦のブログ

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民族自決 戦後体制打破
基地問題を考える愛国者連絡会 / 自由アジア連帯東京会議

これは慎重に対応しなければならない。


まず、私が
・男性
・日本人
・民族派(体制派右翼と混合されることを嫌いこの表現を用いる)


という3要素から成り立っているからだ。


そして「元日本軍(朝鮮人)慰安婦」という言葉は以下の要素を想起する。

・朝鮮半島の「日帝」支配 という強制
・男性からの性暴力 という強制
・男性からの買春行為 という強制


私の3要素は、「元日本軍(朝鮮人)慰安婦」の加害者という位置づけにあると、考えてもおかしくはない。


いわゆる「保守系」の雑誌を読んでいた時期があった。今は、完全に訣別している。渡部昇―や岡崎久彦等が出てくるもので、「親米保守、反中反韓」を基調にしている。


そこでの「元日本軍(朝鮮人)慰安婦」に対する見解は以下のようなものだ。


『彼女たちは戦時売春婦であり、戦争中であるから安全の観点からも多少軍が関係することはおかしいことではない。軍の強制性はない。』


私はこれが正しい見解だと思っていた。しかし、今私の考えは変わっている。


・いわゆる「日帝」支配下であった。「植民地支配」という状況下で、仮に自主的な場合‐慰安所であるという認識を理解した上で親の為に自ら慰安婦になることを決めた場合‐であってもこれは、「強制」であり問題であるのだ。
・大切なことは、「最も辛い思いをされた方」に寄り添うべきなのだ。
・「元日本軍(朝鮮人)慰安婦」の方々には、感謝すべきであり、悪しざまに言うのは許されないことである。
・「元日本軍(朝鮮人)慰安婦」の方々を、政治的に利用することは許されない恥ずべきことであり、そうしようとしている日韓の政治勢力は糾弾されるべきである。そんな連中同士の「政治的な和解」など解決でも何でもない。
・例えば、「シングルマザーが生活保護の窓口で、『風俗に行け』などとあしらわれること、またその状況を作り出す環境や国家権力」の「強制」を憎み怒るという場所から、一歩ずつ、「元日本軍(朝鮮人)慰安婦」の方々に近づいてゆくことにより、本当の「理解」が出来るのではないか。
・「元日本軍(朝鮮人)慰安婦」の方々は当時朝鮮半島の日帝支配下、そして私たちは今、いわゆる「米帝」の支配下にある。我々もまた「強制」を受けているのである。
・金の問題ではない。金を払えばいいなどという発想は卑しい。日本人すべてが、彼女たちに対する『思い』を持つことが出来れば、解決に向かって大きく進む。金の話は、その後である。


以上の見解は、何かの本を読んで影響を受けたというより、自身の思索によるものだ。ここ数年「ヘイトスピーチ反対運動」に参加しながら、紆余曲折しながら至った結論である。


これが、正しいかどうか?それは分からない。しかし私は、私のスタンスで根拠を深めてゆくしかないのである。


最近ある機会があり、この問題をさらに勉強することになりそうである。


慎重ではあるべきだろうが、敢えて私のような人間(民族派の日本人の男性)がこの問題に関わることにより、「元日本軍(朝鮮人)慰安婦」の方々のお役にたてれば、と考えている。
(業平)