こんばんは。
今日は「言葉で伝える」ということについて考えてみます。
■「言葉は道具である」という意味
思っていることを言葉にして人に伝えるとき、
2段階の歪みが発生します。
1段階目は、話者が思いを言葉に変換するとき。
話者の語彙力や表現力、論理的思考力に依存します。
2段階目は、発せられた言葉が聞き手に受け止められるとき。
聞き手の語彙力や想像力、経験や話者への感情などに依存します。
思いを伝えるというのは、下図が理想形です。
でも、言葉を使うと、こうなります。
言葉は意思伝達のための道具であり、
意思伝達そのものではありません。
だからこそ、うまく使いこなせた方が良いし、
そもそも言葉が話者の思いをそのまま反映していると
考えない方が良いのです。
■言葉が世界を作っている
私たちが生活しているこの世界は、
全て言葉によって表現することが可能です。
逆説的に考えれば、私たちは言葉によって表現された
世界に生活していると言うこともできます。
どういう意味かわかりますか?
私たちは多くの場合、自分たちが普段使用している言語によって
表現可能な概念のみを見て、聞いて、感じているのです。
これを、サピア・ウォーフ仮説(言語相対性理論)と言います。
例えば、犬の鳴き声。
私たちには「ワンワン」と聞こえますが、
英語圏の人には「bow-wow」と聞こえます。
犬は「ワンワン」と鳴くものだと教えられたから、
「ワンワン」と、確かに聞こえるのです。
例えば、虹。
私たちには7色に見えますが、
アメリカでは6色と捉える人が多いです。
これは、アメリカにはもともと「藍色」にあたる言葉が存在しなかったためです。
サピア・ウォーフ仮説には、言語が人の認知を決定づけるとする言語決定論と、
影響を与えるとする言語相対論が存在します。
どちらの立場にせよ、私たちは大なり小なり
言語というレイヤーを隔てて世界を見ているということがわかります。
■言葉を超えた世界を見ようとすること
したがって、言葉に縛られずに世界を見ることができれば、
視野をぐぐんと広げることができるのです。
今日、言葉の力を知ったので、
明日からはそれを意識することができます。
相手の考えていることを覗き見ることはできませんが、
「この言葉の向こうに何かがあるはず」という前提で
会話をすることは可能です。
今見えているものの中で、呼び方がわからないものに
素敵な何かが隠れているかもしれません。
(ビジネスチャンスとか?)
誰も気づかないことに気づく、ということは、
それだけで価値になります。
◇◇◇
今日はふわふわとしたお話になってしまいましたが、
今度は相手の意図を読むコミュニケーションについて
どこかで取り上げたいと思います。
今日もお疲れ様でした。おやすみなさい。

