著者:浅田次郎
出版:集英社
初版:2015年2月25日
頁数:450ページ
概説:
大手デパート勤務の椿山和昭は、
ふと気がつけばあの世の入り口にいた。
スピリッツ・アライバル・センター
略称:SACと呼ばれる現世と来世の中間。
身に覚えのない「邪婬」の嫌疑をかけられた
椿山は再審査を希望し、
美女に姿を変えて現世に舞い戻ることに。
条件は三つ
①七日間で戻る
②復讐をしない
③正体を明かさない
無事に疑いを晴らし、やり残した
想いを遂げられるのか!?
ハートフルコメディー小説。
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この1年、ほんとうによく本を読んだ!
本のネタには困らないというわけで、
本ネタで行こうと思うのである

まず、絶対にありえないだろうという
SACであるが、モチーフは
自動車学校と思われる
違反の程度により、
受講する講習内容や時間も異なり、
でも、受講さえすれば、
免許の更新と同じように極楽へ
行けると言うのである
それでも、自分が犯した罪に納得できなければ、
異議を申し立て現世に戻り、
疑いをはらすことができる
という設定である
椿山課長のほかに2名が同じタイミングで
現世に戻ることになる。
一人は暴力団の組長、もう一人は少年である。
それぞれ、元の自分とはかけ離れた姿になり、
自分と関わっていた人と接し、
元の自分では知り得なかった
自分への思いや事実を知り、
その中で自分がやり残したことへの
思いの変遷が後半の面白みである。
無事に禁忌を犯さずに
3人は戻れるのだろうか!?
その思いの変遷が想像をかきたてるのは
言うまでもない
そして、最初はバラバラだった3人の話が、
微妙にリンクしていくあたりの展開が実にうまく、
また、最終的な結末が予想外の結末を迎え、
450ページというボリュームを感じさせない
面白さがあった
面白さはとっておいてほしいので、
ここでは出来る限り、
内容に触れないように表現しようと
心がけているが、書きたくてたまらない
そんな面白さのある本である
というわけで、自分の評価である
★★★★☆ 水戸黄門度
最後の結末が想定外の結末で、
それが予想外にいい結末で、泣いてしまった
いい意味での★四つである
★★★★☆★泣ける度
現世に戻って以降、
特に組長のパートは泣ける
★★★★★ 読みやすさ度
450ページのボリュームであるが、
3人でパートが別れており、
連続性のあるオムニバスのような感じで
あっという間に読んでしまった
★★★★★ オススメ度
完全にあり得ない設定であるが、
今までにない設定であり、
楽しくも泣きたいという方にはオススメ