どうも、はちごろうです。


最近、正月から溜まりに溜まったレコーダーの番組を
少しずつ観ているんですけどね。

正月に放送されたテレビ東京「巷の噺スペシャル」。
ゲストの気になっている人をスタッフが取材し、
司会の笑福亭鶴瓶さんと一緒にその映像を見てトークする、というもの。
この回のゲストは俳優の佐藤浩市さん。
日本を代表する俳優さんの一人ですけれど。
佐藤さんが気になっている人として挙げたのが
プライベートでも交流のあるとんねるずの木梨憲武さん。
佐藤さんによれば、憲武さんの妻で女優の安田成美さんは
二人が結婚する前からの先輩後輩同士で、
呼び捨てや愛称で呼ぶことが当然というか、自然というか。
しかし、憲武さんはいまだに自分のパートナーのことを
「成美さん」とさん付けで呼んでいるので、
もしかしたら不快に思っているのではないか?と気になっているという。
結局、取材を受けた憲武さんは「二人はそもそも役者班だし」と、
いつものようなおどけた調子で否定していたんですが。


この「既婚者を異性の他人がどう呼ぶか?」というのは、
意外と波風が立つというか、必要以上に気を使いがちである。


昨年話題になった(正確には仲間内で話題になった)映画に
「先生、私の隣に座っていただけませんか?」ってのがあって。

同業の夫が自分の担当編集者と不倫してることを知った女性漫画家が、
「夫の不倫を知った女性漫画家が通い始めた自動車教習所の教官と不倫する」
という内容の新連載を始める、という話だったんだけど。

作中で、実際に主人公が不倫現場を目撃したかは描かれないんだけど、
彼女が夫の不貞を確信する描写のひとつとして出てくるのが、
夫の携帯を使って担当編集に連絡したらその女性編集者は開口一番、
下の名前で夫を呼んだことだったんですけどね。


人は無意識のうちに名前の呼び方で相手との距離感を測ってる。
「さん」や「君」、もしくは役職を付けて呼ぶことで、

 「あなたとはあくまで公的な場でのみの関係です」
 「私的な場での交流はするつもりはありません」

と暗に宣言する一方、敬称を略したり愛称で呼ぶ、
もしくは相手に呼び捨てや愛称での呼称を認めることで

 「あなたとは礼儀を配した親密な関係を築きたい」

という意思を示すこともできるわけです。

(そういえば小学校時代、クラス全員から呼ばれてる愛称を
 「お前だけは使うな」と言われてるクラスメートを見たことがあり、
 それ以来、呼び捨てや愛称を安易に使うことを控えるようになりました)


なんでこんなことを考えてるかというと、
最近あるラジオ番組の女性パーソナリティ(未婚)が、
番組パートナーの既婚男性を下の名前で呼んでいるのを聴いたためで。
もちろん本人に他意はないだろうし、
彼女はそのパートナーの妻とも顔見知りなようなので何もないとは思う。
ただ、それを聴いたときにちょっとドキッとしてしまったんだよね。


考えすぎなんですかね?