どうも、はちごろうです。
とうとう仕事が春の繁忙期に突入しまして。
それに加えて年度末の諸々が重なり、
気がつくと時間があっという間に過ぎてることもしばしば。
というわけで、当然趣味にそのしわ寄せがきております。
このブログも慢性的に滞りがちですが、
観るものは観てますのでできるだけ早く感想を上げたいと思ってます。
では、映画の話。
「ノンストップ」
※注! この作品は予告を観ないで行った方がいいかも
ハワイ旅行に当選した家族が初めての海外旅行に旅立つが、
行きの飛行機でハイジャックに巻き込まれたことから
まさかの展開が繰り広げられるアクションコメディ。
あらすじ
韓国のヨンチョン市場で人気のアゲパン屋を営むミヨンは、
パソコン修理工の夫ソクファン、一人娘のナリとつましいが幸せに暮らしていた。
ある日、ミヨン達はオロナミンCの懸賞で1等に当選。ハワイ旅行の権利を獲得する。
当初はチケットを売って洗濯機を買い換えようと主張するミヨンだったが、
旅行ひとつ連れて行ってもらったことがないと泣くナリの姿を見て、
3人は初めての海外旅行を決断。ハワイ行きHA054便に搭乗した。
一方その頃、10年前に消息不明となった北朝鮮の女性工作員、
チェ・グィスンが韓国で姿を現したことが確認される。
彼女がミヨン達と同じHA054便に乗ることがわかり、
グィスンとかつてパートナーを組んでいた工作員リ・チョルスン率いるチームが
中国人ハイジャック犯になりすまして彼女を確保する作戦を企てるのだった。
こてこてが悪いわけじゃないんだけど・・・
えー、今回のあらすじ、実は内容を少しわかりにくく書いてます。
というのも、予告編の段階ですでにこのグィスンの正体をバラしてて、
尚且つ本編でも冒頭から誰がグィスンなのかわかる演出になってるんですね。
まー、早い話がグィスンが亡命後に整形し、
別人になりすましていたのがミヨンなんですけどね。
この「グィスンの正体」が誰なのかというのが
物語の前半でかなり重要な要素というか、
序盤はそれを話の中心に据えて展開していくんですけど、
前述したように予告や広告の段階でバラしちゃってるもんだから
正直二度手間なんですよ。前半は早く覚醒してくんないかなぁって感じで。
百歩譲ってグィスンの正体がわからなかったとしてもですよ、
機内に乗ってる他の乗客の中で他にグィスン候補になる女性が少ないんですね。
それにそもそも機内の乗客を話の中でうまく使いこなせてる感じもしませんし。
それにですね、ここはどう考えてもおかしいのは、
グィスンは元々北朝鮮でも凄腕の工作員だったわけですよ。
でも亡命して韓国で身元を隠して生活してた。
にもかかわらず、ハワイ旅行のためにパスポートを取得するという、
一発で身元がばれるような迂闊なことをなぜしたのか?
そんなことをすれば自分の身だけでなく、
家族の身も危険にさらすことが想像出来ないわけがないし。
これ以外にも、元々北朝鮮側が企てたグィスン奪還計画。
彼らが彼女を確保して何をしたかったのかの理由も曖昧で。
どうやら核兵器の製造に関わる情報を隠した金庫を開ける鍵が
グィスンの網膜情報だったらしいんですけど、
なんかこれも取って付けたような理由ですし。
それにクライマックスで意外な乗客が黒幕だったことがわかって、
その黒幕が隠し持っていた爆弾でグィスン達を威嚇するんですが
なぜかそのことを彼女は見抜いていたんですね。
そのからくりも「グィスンだから」という、何とも曖昧な理由で。
もう、話の作りが全体的に雑だったなぁと。
それに今回これを観て改めて確信したんですが、
韓国のコメディってひと言で言えば「こてこて」なんですよ。
シチュエーションや会話の内容よりも、
表情や動き、イントネーションで笑いを取るというか。
別に顔や動きで笑いを取ることが悪いっていうのではないんです。
むしろそういうわかりやすい笑いだからこそ
世代や国境を越えて幅広い観客に届くという面もあるわけで。
ただ、あまりにもそればっかりだと途中で飽きちゃうんですよ。
作中の登場人物でヒーローに憧れる男性CAが出てくるんですけど、
一応彼がコメディリリーフなんだろけどとにかく動きがクドい。
だから途中でだんだんムカついてくるくらいで。
アクションはいいなと思ったんですが、
それ以外の部分がどうしても相容れなかったですね。
[2021年2月21日 シネマート新宿 1番スクリーン]
※舐めてた相手が殺人マシーンというとやっぱりこれ