どうも、はちごろうです。
映画「レディ・プレイヤー1」の感想。続きです。
ログアウトできる「マトリックス」みたいな
それでなくても、本作で描かれる未来はめちゃくちゃ暗いんですよ。
人々は「オアシス」で自分の思い描く自分に耽溺してるけど、
ゴーグルを外せばそこは荒廃した現実社会で、
人々はうずたかく積まれたトレーラーハウスに暮らしてる。
そして「オアシス」内で購入するアイテム欲しさに借金を重ね、
延滞金がかさんだ利用者は強制連行されてただ働きさせられてるんですよ。
そしてそんな現実がどんどん辛くなるので、
さらに人々は「オアシス」に逃げているという感じでね。
そして主人公のウェイドも両親を亡くして伯母と暮らしてるけど、
その伯母の粗暴な恋人からは暴力を受けてる、といった状態で。
一方、この「オアシス」を作った創始者のハリデー自身、
この空間を自分が過去に選択したことへの後悔で埋め尽くしてるわけですよ。
それは共同経営者だったモローとの決別であったり、
唯一デートした相手に踏み込めなかったこととか。
それがこの最終的にゲームを解く鍵になっているというね。
「オアシス」を作ったハリデーも、そこで過ごすウェイドたちも
ゴーグルの外の辛い現実からは目を背けて、
明るくキラキラしていた過去に逃げている。
自発的にログアウトできる「マトリックス」みたいな世界観なんですよ。
純粋なのか、間抜けなのか・・・
さらに話自体もなんだかツッコミどころが多くて。
例えばイースターエッグを得るための3つの関門。
一つ目はレースゲームなんだけど、難しすぎて何年もクリアした者がいない。
しかし、ウェイドはハリデーの資料館であることに気づくんですね。
この資料館には彼の過去の出来事が3D動画で全部残ってて、
これを調べることでゲームがクリアできるようになってる。
で、ここでハリデーは若い頃に会社を大きくすることに対して
「進歩することはない。過去に戻ってもいいじゃないか!」と主張してて。
この出来事をヒントに、ウェイドはコースを一度逆走してみるんですね。
それが結果的に第1関門クリアに繋がるわけですよ。
でもね、レースゲームに飽きてくると一度はコースの逆走ってやるでしょ?
設定上逆走できない状態になってない限りは。
にもかかわらず、何年もそういう天邪鬼が現われないのっておかしいなと思って。
そんな単純な裏技も試さないのか?こいつらは、と。
敵役のソレントたちなんかは攻略法を調べるために
何人もの人材を雇っているのにもかかわらずですよ。
そうでなくてもこの作品に出てくる登場人物って総じて間抜けなんですよ。
例えば第1関門を世界で初めてクリアしたパーシヴァルは
一躍世界的な有名人になるわけですよ。もっといえば「価値」が出る。
だからソレントが彼に協力を求めようと接触を試みるんですけど、
当のウェイドはそのことを全く想像出来ないわけですよ。
で、彼は「オアシス」内でアルテミスとデートしてるとき、
うっかり本名を彼女に教え、それをソレントが送り込んだスパイに知られ、
現実世界で自宅を爆破されてしまうんですね。うっかりにも程がある。
でも、そこをアルテミスのユーザーであるサマンサに助けられる。
彼女の親は「オアシス」のやり過ぎで借金がかさみ、
強制連行された後に亡くなってしまった過去があって。
その人権無視のやり口に反発して、ゲームクリアを狙ってる。
実権を握れば自分の親のような不幸な人物を無くすことが出来ると。
でも彼女の考える親の不幸は、
100%「オアシス」のせいか?って気にもなるんですよ。
現実問題、ソシャゲにはまってサラ金から金を借りたら
それはそいつの責任じゃん!って大半の人は考えませんか?って話で。
しかも彼女が率いるレジスタンスのメンバーも、
ソレントたちが行方を追ってるのに顔も隠さず往来を歩いてる。
しかもそいつは顔に大きな入れ墨があるのに。
でも一方で、ウェイドたちに立ちはだかるソレントも大間抜けで。
彼が会社の部屋で「オアシス」を利用するとき、大きな椅子に座ってんですが、
この椅子に紙切れが一枚貼ってあるですね。
これに何が書いてあるのか?っていうと、ログインパスワードなんですよ。
こんな迂闊なやついないでしょ!?いまどき。
オフィスのパソコンにポストイットでログインパスワードなんて張ってたら
セキュリティどうなってんだ!?って話で。
パーシヴァルじゃなくても悪用するって、そんなもん。
というか、2045年にもなってまだパスワード必要なの?と
それこそ網膜情報とかで個人を特定できないのか?と。
で、交渉しようと呼びつけたパーシヴァルにそれを見られて、
後々不正アクセスされてしまうんですけどね。
またここのシーン自体が間抜けなんですよ。
パーシヴァルがソレントの椅子に紙切れが貼ってあるのを見つけたとき、
わざわざパスワードが書いてありますよ!って感じで見せちゃうんですよ。
ここは後に彼の会社に侵入するときまで引っ張っておいて、
侵入した後に種明かしする感じで出せば、ソレントの迂闊さが際だったのに。
それとソレントがパーシヴァルを信用させようと
80年代の事に詳しいと自慢する下りがあるんだけど、
この知識はイヤモニ経由で部下に調べさせて逐一説明させてる。
結局パーシヴァルはソレントがチートしていることに気づくんだけど、
どうやって気づいたかも描かれないですしね。
本作で何よりも悲しいのは、「オアシス」では何でも出来ると謳ってるけど、
レーサーになってバイクでコースを疾走したり、
格闘ゲームでチャンピオンになったり、
ポールダンサーとしてセクシーなダンスは出来ても、
芸術家として新しいデザインを生み出す人が出てこないんですね。
つまり現状を変える自由は許されていないの。
なんか登場人物も、製作スタッフも、そしてそれを見てる観客も
「古き良き時代」に溺れてる不毛な空間がある感じというのかなぁ。
しかもそれをスピルバーグが作ってるところに問題の根深さがあるというか。
映像的には確かに素晴らしいんだけど、なーんかがっかりしました。


[2018年4月22日 ユナイテッド・シネマとしまえん 8番スクリーン]
※スピルバーグを観るならまずはこの辺から
映画「レディ・プレイヤー1」の感想。続きです。
ログアウトできる「マトリックス」みたいな
それでなくても、本作で描かれる未来はめちゃくちゃ暗いんですよ。
人々は「オアシス」で自分の思い描く自分に耽溺してるけど、
ゴーグルを外せばそこは荒廃した現実社会で、
人々はうずたかく積まれたトレーラーハウスに暮らしてる。
そして「オアシス」内で購入するアイテム欲しさに借金を重ね、
延滞金がかさんだ利用者は強制連行されてただ働きさせられてるんですよ。
そしてそんな現実がどんどん辛くなるので、
さらに人々は「オアシス」に逃げているという感じでね。
そして主人公のウェイドも両親を亡くして伯母と暮らしてるけど、
その伯母の粗暴な恋人からは暴力を受けてる、といった状態で。
一方、この「オアシス」を作った創始者のハリデー自身、
この空間を自分が過去に選択したことへの後悔で埋め尽くしてるわけですよ。
それは共同経営者だったモローとの決別であったり、
唯一デートした相手に踏み込めなかったこととか。
それがこの最終的にゲームを解く鍵になっているというね。
「オアシス」を作ったハリデーも、そこで過ごすウェイドたちも
ゴーグルの外の辛い現実からは目を背けて、
明るくキラキラしていた過去に逃げている。
自発的にログアウトできる「マトリックス」みたいな世界観なんですよ。
純粋なのか、間抜けなのか・・・
さらに話自体もなんだかツッコミどころが多くて。
例えばイースターエッグを得るための3つの関門。
一つ目はレースゲームなんだけど、難しすぎて何年もクリアした者がいない。
しかし、ウェイドはハリデーの資料館であることに気づくんですね。
この資料館には彼の過去の出来事が3D動画で全部残ってて、
これを調べることでゲームがクリアできるようになってる。
で、ここでハリデーは若い頃に会社を大きくすることに対して
「進歩することはない。過去に戻ってもいいじゃないか!」と主張してて。
この出来事をヒントに、ウェイドはコースを一度逆走してみるんですね。
それが結果的に第1関門クリアに繋がるわけですよ。
でもね、レースゲームに飽きてくると一度はコースの逆走ってやるでしょ?
設定上逆走できない状態になってない限りは。
にもかかわらず、何年もそういう天邪鬼が現われないのっておかしいなと思って。
そんな単純な裏技も試さないのか?こいつらは、と。
敵役のソレントたちなんかは攻略法を調べるために
何人もの人材を雇っているのにもかかわらずですよ。
そうでなくてもこの作品に出てくる登場人物って総じて間抜けなんですよ。
例えば第1関門を世界で初めてクリアしたパーシヴァルは
一躍世界的な有名人になるわけですよ。もっといえば「価値」が出る。
だからソレントが彼に協力を求めようと接触を試みるんですけど、
当のウェイドはそのことを全く想像出来ないわけですよ。
で、彼は「オアシス」内でアルテミスとデートしてるとき、
うっかり本名を彼女に教え、それをソレントが送り込んだスパイに知られ、
現実世界で自宅を爆破されてしまうんですね。うっかりにも程がある。
でも、そこをアルテミスのユーザーであるサマンサに助けられる。
彼女の親は「オアシス」のやり過ぎで借金がかさみ、
強制連行された後に亡くなってしまった過去があって。
その人権無視のやり口に反発して、ゲームクリアを狙ってる。
実権を握れば自分の親のような不幸な人物を無くすことが出来ると。
でも彼女の考える親の不幸は、
100%「オアシス」のせいか?って気にもなるんですよ。
現実問題、ソシャゲにはまってサラ金から金を借りたら
それはそいつの責任じゃん!って大半の人は考えませんか?って話で。
しかも彼女が率いるレジスタンスのメンバーも、
ソレントたちが行方を追ってるのに顔も隠さず往来を歩いてる。
しかもそいつは顔に大きな入れ墨があるのに。
でも一方で、ウェイドたちに立ちはだかるソレントも大間抜けで。
彼が会社の部屋で「オアシス」を利用するとき、大きな椅子に座ってんですが、
この椅子に紙切れが一枚貼ってあるですね。
これに何が書いてあるのか?っていうと、ログインパスワードなんですよ。
こんな迂闊なやついないでしょ!?いまどき。
オフィスのパソコンにポストイットでログインパスワードなんて張ってたら
セキュリティどうなってんだ!?って話で。
パーシヴァルじゃなくても悪用するって、そんなもん。
というか、2045年にもなってまだパスワード必要なの?と
それこそ網膜情報とかで個人を特定できないのか?と。
で、交渉しようと呼びつけたパーシヴァルにそれを見られて、
後々不正アクセスされてしまうんですけどね。
またここのシーン自体が間抜けなんですよ。
パーシヴァルがソレントの椅子に紙切れが貼ってあるのを見つけたとき、
わざわざパスワードが書いてありますよ!って感じで見せちゃうんですよ。
ここは後に彼の会社に侵入するときまで引っ張っておいて、
侵入した後に種明かしする感じで出せば、ソレントの迂闊さが際だったのに。
それとソレントがパーシヴァルを信用させようと
80年代の事に詳しいと自慢する下りがあるんだけど、
この知識はイヤモニ経由で部下に調べさせて逐一説明させてる。
結局パーシヴァルはソレントがチートしていることに気づくんだけど、
どうやって気づいたかも描かれないですしね。
本作で何よりも悲しいのは、「オアシス」では何でも出来ると謳ってるけど、
レーサーになってバイクでコースを疾走したり、
格闘ゲームでチャンピオンになったり、
ポールダンサーとしてセクシーなダンスは出来ても、
芸術家として新しいデザインを生み出す人が出てこないんですね。
つまり現状を変える自由は許されていないの。
なんか登場人物も、製作スタッフも、そしてそれを見てる観客も
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しかもそれをスピルバーグが作ってるところに問題の根深さがあるというか。
映像的には確かに素晴らしいんだけど、なーんかがっかりしました。


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