どうも、はちごろうです。










※今回は、思いっきり下ネタなのでR-18ということで。
 ここから先は責任を持って閲覧してください。









昨日、川崎の金山神社で行われた「かなまら祭り」に行ってきた。


神奈川県川崎市にある若宮八幡宮にある金山神社。
ここはイザナミノミコトが火の神を産み落とした際、
下半身を大火傷したのを治療・看護した神を祀っており、
古くからお産・下半身の病に御利益があると言われている。
現在では子孫繁栄、夫婦円満、そしてエイズ予防など
性の神として祀られている。
そして4月の第1日曜日には、道祖神を乗せた神輿を担いだり、
大根を道祖神の形に彫りこんだものを備えたりする。
これを「かなまら祭り」と呼ぶ。




道祖神。早い話が男性器のことです。
(ま、文字を大きくすることはないですがw)



子孫繁栄や夫婦円満など、祭りの趣旨自体は素晴らしいのですが、
男性器を模した巨大な張り型を乗せた神輿を白昼堂々往来で担ぐため、
テレビのニューストピックで取り上げられることは皆無。
そのため長らく知る人ぞ知る「奇祭」という存在だったのですが、
ここ数年、このお祭りを取り巻く環境が変わってきた。


例えば古くからテレビのバラエティ番組なんかで
「世界の珍妙な風習」を扱った番組は数多く制作されてきた。
スペインのトマト祭なんかが典型的な例ですね。
収穫を祝い、街中で人々がトマトをぶつけ合うやつですね。
他にもすっかり有名になったバンジージャンプなんかも
元々はバヌアツの先住民が成年になる儀式として行っていたものだし、
考えてみればハロウィンの仮装行列も立派に珍妙な風習です。
僕らはそれを見て「何やってんだろうなぁ、外人は」と笑っていたわけですが、
こうした「世界の珍妙な風習」を面白がるのは
日本人だけの専売特許ではないわけです。


数年前からネットとSNSの普及により、外国人がこのお祭りの存在を知り、




「CRAZY JAPANESE!」
「WHY JAPANESE PEOPLE!?」




と大爆笑。と同時にこの祭りの趣旨を知り、



「GREAT JAPANESE!」



と大層評判になっていたようである。
そのため数年前から外国人観光客が急増。
それにつられて日本人にも徐々にその存在が知れ渡り、
みうらじゅんさんやピエール瀧さんなど、サブカル系の有名人を中心に
その存在が広まっていっているようである。






というわけで、行ってきました。かなまら祭り。
京浜急行川崎大師駅から目と鼻の先。
広めのファミレスくらいの小さな神社に着いたのは朝9時半。
すでに大勢のお客さんで境内は盛り上がっていました。


境内の中央には神輿が三基。
一つ目は比較的小さな神輿「かなまら大神輿」
神輿の上には木の張り型。
なんだけど、これはむしろただの丸太に近い印象。
でもこれが一番古くからあるお神輿のようです。

そして二つ目はさらに大きな黒い張り型の乗った
「かなまら舟神輿」というお神輿。
これは明らかにきちんと作りました、という印象のもので、
これもまたなかなかの見ものでした。

そして最後のお神輿は三基の中では一番大きな張り型。
しかも色は一番目立つどピンクという代物。
これは東京の女装クラブ「エリザベス会館」が
お祭りの趣旨に賛同して奉納したもの。
名付けて「エリザベス神輿」。

この三基のお神輿の周りには国内外から集まった老若男女の観光客が
皆思い思いに記念写真を撮っていました。


そして境内には木でできた大きな張り型が斜めに立てかけてあり、
これに若い女性や女装した「お姉さん」などがまたがり、
それを世界中の観光客が撮影する光景がありました。


一方、境内にはさまざまな屋台が並んでました。
焼きそばなどの定番の食べ物はもちろんのこと、
フランクフルトやホットドッグなど、祭の趣旨を理解した屋台も多かったです。
屋台で売られているのは食べ物ばかりではなくて、
例えば男根の形が描かれたTシャツや、四十八手のイラスト付きのタオル、
「金玉(きんぎょく)」と「万古(ばんこ)」という銘柄のお酒、
そして張り型の形をした様々な色のロウソク、
その名も「まらキャンドル」なども売られていました。

そんな中で一番人気が「かなまら飴」。
男性器(キング)や女性器(クイーン)の形をした手作りの飴です。
これを、観光客は堂々と舐めながら境内をうろついているんですが、
面白いのは男性はクイーンを、女性はキングの飴を舐めてること。
まぁ、気分的なもので当然といえば当然なんですが、
若い女性が白昼堂々、男性器を模した飴を咥えながら
エリザベス神輿をバックに写真を撮る様はさすがに苦笑してしまいました。
他にもエリザベス会館の会員と思しき「お姉さん」方(当然フル装備)が、
境内で集まって挨拶をしている様子を見た外国人が
一緒に記念写真を撮ってくれないかとお願いしていたり、
男性器の形をした全身タイプの雨がっぱを着た外国人男性がいたり、
まさに混沌とした光景がそこかしこに繰り広げられていました。


一方、そんな参拝客によるアナーキーな場面ばかりではなく、
祭りの趣旨を力説しつつ盛況ぶりを喜ぶ実行委員の実況に、
アフリカの因習によって性器を切除された女性への援助を求める人や、
熱心に取材する海外メディアの女性。
そして祭自体も、神輿に神を宿すための儀式や、
巫女姿の三人の少女たちによる奉納の舞も行われていました。


さて、儀式が一通り終わったお昼12時過ぎ。
ついに三基の神輿が神社を出発して町を練り歩きだします。
神社の前の沿道は神輿を一目見ようと数百人規模で埋め尽くされ、
一眼レフカメラやビデオカメラ、自撮り棒を持った人々が
いまかいまかと神輿の出発を待っていました。
そしてついに一基目のかなまら舟神輿が神社を出発。
続いて二基目のかなまら大神輿が続いてが出発してきます。
そして最後に出てきたひときわ大きく目立つピンクの「エリザベス神輿」。
これを担ぐのは当然ながらエリザベス会館の面々。
最初の二基は地元町内会の人が祭の衣装で担いでいるんですが、
彼女たちは当然のことながら女装姿で担いでるんですね。



「かーなーまーらー、でっかいまーらー!」


って掛け声とともにw
しかも見た目的には「お姉さん」でも肉体的には立派な「おじさん」。
しかもそのうちの一人は明らかに神輿を担ぎ慣れてますという感じで、
肩から首回りにかけてコブのように大きく盛り上がっており、
それがピンクのフリルの衣装からはみ出ているといった様子でした。
そして神社を出た神輿が、いったん路地を入り、そこから駅前の大通りへ。
それをカメラ片手に追いかける観光客と、警備する実行委員会と神奈川県警。
人ごみの向こうに、大きなピンクの張り型が揺れる様と、
みんなが笑顔でそれを見守る様は実に平和な光景でした。


今回のかなまら祭りの結論。

「なんだかんだ言っても、みんな好きなんだよねぇ、ち〇こがwww」




(写真もいっぱい撮ったんですが、掲載は止めておきます。
 各自「かなまら祭り」でググっていただければw)