どうも、はちごろうです。

家財道具大移動計画の続き。

6月30日、木曜日。会計的には第2四半期の期日である。
こういう会計的な区切りが近づくと、
家電量販店は売り上げを伸ばすために値を下げてくる、
ということを以前どこかで小耳にはさんだことがある。
てなわけで、この日をタイムリミットとして
ブルーレイレコーダーの購入をぎりぎりまで待った。
家電量販店の通販サイトやAmazonなどを廻り、
通販よりは店頭での直接購入が得であることなど、
さまざまな要素を考慮に入れながらひたすら待ち続けたのである。
そしたらこの作戦がどんぴしゃ!
6月の最終週末、つまり25日,26日になったとたん、
行きつけの家電量販店は目当ての録画機の値段を
5000円も下げてきたのである。

というわけで、満を持してこの日、
有り金を財布にぎっしり詰めて新宿の某家電量販店に向かったのである。
もう購入する機種は決まっているし、購入する意思も固まっている。
だがそのまま店員を呼んで、ただ買って帰るのもなんだか味気なかったので、
とりあえず最終確認も兼ねて他の機種との違いを質問することにした。

担当に付いたのは20代とおぼしき女性社員。
上位機種との違いや、その機種が将来的に安くなる可能性など、
雑談に毛が生えたような質問をしていたが、
やはり気になったのが録画機の薄さである。
そこでこんな質問をしてみた。


「いま26型の液晶テレビを使ってるんだけど、
 このレコーダーの上に直接載せたらまずいですよねぇ」、と。


するとこの女店員、この質問に対してこう返してきたのである。


「そうですねぇ・・・メキャッとなりますね」


「メキャッとなる」、つまりテレビの重みに耐えきれず
録画機がひしゃげるってことを表現したかったのだろうが、
客に対して言う言葉としてはかなりフランクすぎるのは確かである。
だがこの発言、僕はいたく気に入ってしまい、
内心で笑いを噛み殺しながら「じゃ、これを」と購入を決めたのである。

金を払ってから、持ち手を付けてもらった録画機の箱を片手に
さっさと帰ってきてしまったのだが、
もし近い将来テレビを買うことになったとき、
いったい彼女はどんな擬音で性能の良さを表現してくれるのか。
彼女の名刺をもらっておかなかったのは痛恨のミスである。


(続く)