どうも、はちごろうです。

僕の知り合いでフラメンコギター奏者をしている人がいるのだが、
昨日、彼のミニコンサートが行われるというので観に行ってきた。
開演時間は午後3時だったのが、日曜日は他にもやりたいことがあり、
バタバタしていたら会場に着いたのは時間ギリギリ。
しかも会場である喫茶店はすでにお客さんでいっぱいで、
僕はカウンターの隅、演奏している知り合いの
ほぼ横で観る羽目になってしまった。

さて、フラメンコギターといえばスペインの音楽なわけだけど、
「スペイン」と聞いてみなさんは何を想像するだろうか?
僕は演奏前、スペインの風景を頭の中に浮かべようと試みたのだが、
予想以上に「スペイン」を想像することが出来なかったのである。
以下、開演前に頭の中を駆け巡っていたイメージ。


 スペインっていうと、まずサグラダ・ファミリアだよなぁ・・・
 アントニオ・ガウディの永遠に完成しない教会。
 あとは、なんだ。地名だとバルセロナか・・・
 バルセロナオリンピックってあったよね。
 フレディ・マーキュリーの主題歌は素晴らしかった。
 いや、フレディはイギリス人だからスペインとは関係ないな。
 サッカー強いらしいけどスポーツ苦手だしなぁ・・・
 スペイン代表をよく「無敵艦隊」とかって言うなぁ・・・
 「無敵艦隊」、世界史の授業でやったけど覚えてないし・・・
 あれ?「怪傑ゾロ」ってスペインだっけ?それともメキシコだっけ?
 去年見た「瞳の奥の秘密」って映画・・・はアルゼンチンだったか。
 なんかスペインと中南米の国の知識がごっちゃだなぁ・・・
 あ!思い出した。ペネロペ・クルスだ!
 そうだよなぁ、「それでも恋するバルセロナ」って舞台スペインだよ。
 監督はNYの巨匠ウディ・アレンだけど。
 ってことはハビエル・バルデムもスペインだよね。
 「ノーカントリー」強烈だったけど、あれはテキサスの話だったか。
 そうか、ペネロペ・クルスがスペインってことは、
 ペドロ・アルモドバル監督もスペインだったな。
 「オール・アバウト・マイ・マザー」とか良かったけど、
 アブノーマルな作品多いよなぁ・・・そもそもあまり観てないし。
 あ、そうか!アントニオ・バンデラスもスペインだね。
 アルモドバルの「アタメ」って作品に出てたし。
 となると、やっぱり「怪傑ゾロ」はスペインだったか・・・
 「マスク・オブ・ゾロ」って映画、面白かったよなぁ。
 町の支配者が瓶の中に生首入れてるシーン怖かったっけ。
 あとは・・・・・パエリアって食べたことないなぁ。
 そういや、牛!闘牛とか牛追い祭りとか。
 あれ?闘牛ってスペインだっけ?メキシコだったか?
 トマト祭りってのもあったなぁ・・・・・あれもスペインだっけ?


・・・・・なんてことを考えていたところ、コンサート開始。
プログラムを見ると1曲目は「アルハンブラの思い出」という曲。
これまでスペインの音楽をきちんと聴いたことないので
どういう曲なのか全く知らなかったのだが、
曲が始まった途端、心の中で「これかぁ!」と叫んでしまった。
この「アンダルシアの思い出」という曲。
TBSラジオの長寿番組「永六輔 遠藤泰子 だれかとどこかで」の
「七円の旅」のコーナーのBGMだったのだ。
その途端、永さんの長い顔と舌っ足らずな口調が頭の中をループし始め、
結局僕にとっての「スペイン」のイメージは
しばらくの間、永さんになってしまいました。
まぁ、2曲目に演奏されたのがナルシソ・イエペソの傑作映画音楽
「禁じられた遊び」のテーマだったので、
うまい具合に永さんは頭の中から退場していただけたのですが。

コンサートは1時間ほど、アンコールを入れて9曲で終了。
ギターのやさしい音色に終始癒されていたのですが、
個人的にはラストに演奏した本人作曲の2曲が
なんかすごく印象的で、素敵でした。

やっぱり生演奏は良いもんだ。
いやぁ、ええもん聴かせてもらったぁ!