どうも、おささです。

先ほど、第83回アカデミー賞のノミネート作品が発表されました。
その他の部門では、長編アニメーション部門は
「ヒックとドラゴン」「イリュージョニスト」「トイ・ストーリー3」が候補に。
外国語映画部門では日本映画「告白」が最終候補に残っていましたが
惜しくも候補からは漏れてしまいました。


さて、ここで今回の作品賞候補の簡単な解説。


「ブラック・スワン」(GW公開予定)

「レスラー」のダーレン・アロノフスキー監督の新作。
「白鳥の湖」のプリマを演じることになったバレエダンサーが
精神的に追い詰められていく姿を描くサイコホラー。
主演のナタリー・ポートマンは主演女優賞候補の最有力。


「ザ・ファイター」(3月26日公開予定)

実在のアイルランド系ボクサー、ミッキー・ウォードが
問題を抱える家族に苦悩しながら再起を果たすまでを描くドラマ。
主人公ミッキーの薬物中毒の兄を演じたクリスチャン・ベイル、
母親を演じたメリッサ・レオが助演賞候補の最有力に。


「インセプション」(レンタル中)

人間の夢の中に入り込みアイデアを盗みだすチームが
逆にある人間の意識にアイデアを植え付ける仕事を依頼されるSF。
技術賞候補では多数候補に挙がるも、
クリストファー・ノーランは脚本賞候補のみで
肝心の監督賞候補からは外れる。


「キッズ・オールライト」(GW公開予定)

精子バンクからの提供で二人の子供をそれぞれ出産し、
立派に育て上げたレズビアンのカップル。
ある日、子供たちが生物学上の父親を探しだしたことで騒動が起こる。
カップルの一人を演じたアネット・ベニングが主演女優賞候補に。


「英国王のスピーチ」(2月26日公開予定)

ナチスドイツの影が迫る第二次世界大戦直前のイギリス。
不倫相手との結婚を選んで王位を捨てた兄に変わり、
王位に就くことになったジョージ六世。
だが彼は長年にわたり吃音症に悩まされていた。
彼の吃音を治すために雇われたセラピストとの友情と、
妻の献身が描かれる。
主演のコリン・ファースは主演男優賞候補最有力。
しかも直前になって作品賞候補も見えてきた。


「127時間」(6月公開予定)

「スラムドッグ$ミリオネア」のダニー・ボイル監督の最新作。
登山家のアーロン・ラルストンが渓谷で大きな岩の隙間に挟まれ
身動きが取れなくなってしまった。
誰にも出かけることを告げておらず、 連絡手段もない彼が
いかにして生還したかを描く実話をもとにしたドラマ。
主人公のジェームズ・フランコは主演男優賞の有力候補。


「ソーシャル・ネットワーク」(公開中)

世界最大のSNSフェイスブック創設にまつわる人間ドラマ。
監督の「セブン」のデヴィッド・フィンチャーをはじめとして、
今回主要部門の最有力候補となっている。


「トイ・ストーリー3」(レンタル中)

昨年全米で年間興収1位を獲得した
ピクサーの大ヒットCGアニメシリーズ完結編。
可愛かったアンディ少年も大学生となり、
カウボーイ人形ウッディたちと離れる日がやってくる。


「トゥルー・グリット」(3月18日公開予定)

ジョン・ウェイン主演の西部劇「勇気ある追跡」を
「ノーカントリー」のコーエン兄弟がリメイク。
父親を殺された少女が酔いどれの保安官を雇い復讐の旅に出る。


「ウィンターズ・ボーン」(公開未定)

サンダンス映画祭で絶賛された犯罪ドラマ。
小さな貧しい村に住む少女が失踪した父親を捜すため
村の裏社会に足を踏み入れていく。
主人公の少女を演じたジェニファー・ローレンスが主演賞有力候補。



下馬評では「ソーシャル・ネットワーク」がぶっちぎりの様相でしたが、
ここにきて「英国王のスピーチ」が全米製作者組合賞を受賞するなど、
作品賞候補は予断を許さない状況になっています。

さて発表は日本時間の来月28日(月曜日)。
今年はどの作品が栄冠に輝くのか。楽しみです。