からの続きです。
今回紹介する国宝は、以下の3件です。
・国宝 金剛般若経開題残巻【〜5/12まで】
・国宝 大日経開題【〜5/12まで】
・国宝 両界曼荼羅(西院曼荼羅 <伝真言院曼荼羅>)【〜5/12まで】
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20240508/07/osapon-ok/ed/fe/j/o1080081015435948182.jpg?caw=800)
・国宝 金剛般若経開題残巻
【〜5/12まで】
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20240509/10/osapon-ok/ff/0e/j/o1080073615436410397.jpg?caw=800)
奈良国立博物館所有の国宝。平安時代(9世紀)の作。
"あらゆる執着を断つ知恵を解く"という「金剛般若経」。それを解説した、空海自筆の書です。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20240508/18/osapon-ok/6c/57/j/o1080073515436175604.jpg?caw=800)
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20240508/20/osapon-ok/20/6e/j/o1080081015436223526.jpg?caw=800)
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20240508/20/osapon-ok/66/36/j/o0810108015436223530.jpg?caw=800)
・国宝 大日経開題【〜5/12まで】
醍醐寺所有の国宝。平安時代(9世紀)の作。
密教の根本経典、「金剛頂経」「大日経」。このうち「大日経」は、インドの僧 善無畏と唐の僧 一行が、漢訳しました。
その「大日経」を、善無畏の弟子である一行が、筆録した注釈書。それが「大日経疏(だいにちきょうしょ)」です。
その、「大日経疏」から、空海がメモ的に要文を抜き出したものが、「大日経開題」です。ん?わかりにくい?
「大日経」(善無畏+一行)
↓
「大日経疏」(一行)
↓
「大日経開題」(空海)←今ここ
こんな感じ。
メモ9枚を、1本の巻物に装丁しています。紙質もバラバラ、字粒の大きさもまちまち、斜めになったりしてます。まさに、"メモ"です。
若き日の空海が「大日経」を学ぶにあたって、要点を抜き出してまとめたものです。
・国宝 両界曼荼羅(西院曼荼羅 <伝真言院曼荼羅>)【〜5/12まで】
教王護国寺(東寺)所有の国宝。平安時代(9世紀)の作。
"彩色"曼荼羅では、現存最古のものです。ようは、カラーの曼荼羅では一番古いそうですよ。
(線描だけの曼荼羅では、前回レポートした国宝 高雄曼荼羅が最古だそうです。)
<伝真言院曼荼羅>→は、内裏の真言院で行われた、後七日御修法で使用されたと伝わるため。
(西院曼荼羅)→は、空海の住居とも伝わる、東寺の西院(御影堂)に収められていたと伝わるためです。
今回、照明が良くて、微細な部分までよく見えます\(^o^)/
縦180✕横160cmほどの大判のものですが、先に国宝 高雄曼荼羅を見た後だと、小さく見えますね。
私のおすすめは、胎蔵界の、
今回紹介した作品は、すべて5/12(日)までの展示なので、見ておきたい方は、お急ぎください💨
次回は、やっと最終章。第5章で〜す(^_^)/~~