京都御所で紫宸殿と清涼殿を見る(前編) | 死ぬまでにすべての国宝を肉眼で見る

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2023年12月現在の国宝の総数1,137件。そのうち、美術工芸品906件。これをすべて肉眼で見ようという計画です。関西中心の情報をお届けします。

国宝ではありませんが、京都御所へ行ってきました(^-^)/
京都御所は、京都での天皇の執務場所であり住居ですね(^o^)
もっとも、それは明治天皇の幼少期までで、現代では皇居に移っています。

以前の奈良博のサンデートーク「平安時代の宮中の日常―政治と生活―」で、お話をうかがってから、紫宸殿と清涼殿が見たいと思っていたので、国宝の限定公開が少ないこの時期に行ってきました。

京都市営地下鉄 今出川駅を下車。
既視感があると思ったら、相国寺に行った時にも来てましたf(^_^;

歩いて5分ほど。土塀沿いに歩くと、
清所門が見えてきます。
本来は、御所に勤める身分の低い人のための門です。
中へは、ここから入ります。無料です。
警官から手荷物検査も受けます。小学生でもアラフィフのオッサンでも同様にチェックを受けます(*_*)

この日は宮内庁職員による日本語案内に参加しました。こちらも無料です。
日本語案内は①9:30②10:30③13:30④14:30と1日4回実施されています。平日だったからでしょうか、10名程度の参加でしたのでゆったりとしていました。
宜秋門(ぎしゅうもん)。貴族などの身分の高い人のための門です。先ほどの清所門は瓦葺きでしたが、こちらは桧皮葺と格が上がってます。
その宜秋門に対応する御車寄せ(おくるまよせ)。
次に出てくるのが、新御車寄せ(しんみくるまよせ)。明治天皇のために作った新しい車寄せです。新しい時代の建物ですので、洋風建築の要素が取り込まれています。ここに見える窓は、すべてガラス窓です。
ところで、気がつきました?
"お車寄せ"と"み車寄せ"同じ"御"の漢字でも、天皇が使う場合は読み方を変えていますよ。
そして紫宸殿に近づいてきました。
承明門(じょうめいもん)です。
奥に紫宸殿が見えます(^o^)
その前には建礼門。
建礼門院の名は、ここからとられました。上皇后が出家する際につけられる名は、御所の門からつけられるんですよ。
(建礼門院は平将門の娘。高倉天皇の中宮。安徳天皇のお母さん。平家物語の後半の主人公ですね。)
南庭(だんてい)の一部に踏み入ることができます。だんていって読むんですねφ(..)
紫宸殿の中には、高御座(たかみくら)がありますが、先月の即位の礼で東京へ行っているため、蔀戸も閉められていて中のようすもうかがえませんでした(*_*)
というか、近づけもしませんでした。

右近の橘、左近の桜も見えますね。
ちなみに画面左にあるのが右近の橘で、画面右が左近の桜です。
左右反対ですが、天皇から見ての左右なので、これであってるんです。
(地名の右京区左京区も同様です)
次は、紫宸殿の裏手、清涼殿に向かいます。

はい!京都御所に来たら、忘れずに「清涼殿」も見てください!
「清涼殿」忘れがちなんです。見逃しがちなんです!

つづく!