GIGI。 | そらのうえ うみのそこ

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そらまめかーさん
ストーリーテラー修行奮闘記!!
絵本読み師修行記!!!
快調連載中~!

ワタシの父、家族みんなからはGIGIと呼ばれております。

またの名は 『破壊王』。

この名の由来は いずれ書くこととしますが・・・。

 

昨日の午前中、冬瓜の煮物を作りに実家にいきましてな。

昼めしを 一緒に食べたんです。

ゆっくりできなくてごめんね。

次は 晩御飯も一緒に食べようね、などと さかんに話しかけても

機械的に 箸を運び 生返事。

 

とうとう、頭がぼんやりなってきたか?

と、ドキドキし マミの様子をうかがうも 平然としている。

GIGI,、麺つゆ こぼれてるよ・・・!

台布巾で 麺つゆを拭い そーっと様子を見ていると・・・

 

「お!ほれ!  ほれ!」

 

急に 眼を輝かせ 食卓を離れたんだな。

どうした?!

 

「ほい!ピー助!チビタは一緒じゃないのか?」

 

ピー助?チビタ? ??

庭に面した はきだし窓のところで にこにこするGIGI。

窓の外には 雀が一羽。

GIGIを見ても 逃げることもなく 逆にちょんちょん 近づいてくるの。

 

「残ってた おまめちゃんの餌を撒いたらな

すっかりなついたんだ。

ほっぺの丸がでかいから これはピー助。

色が薄くて ちっこいほうが チビタなんだが

今日は まだ、来てなくてなあ・・・。」

 

すると、柿の木の中から もう一羽。なるほど、 チビタってかんじ。

 

「それ、ごはんだ!」

 

GIGIが餌を撒いても 少し後ろに下がるぐらいで 逃げません。

へ・・・。可愛い。

 

「GIGI,夢中でかわいがるのよ。

猫はおっぱらっちゃうの。ピー助たちが怖がって来なくなっちゃうって。」

 

ふーん。ワタシや孫たちが いそがしくてなかなか来ないから

寂しいのかねえ?

インコでも 飼ったら?

 

「ううん。外の鳥が好きなんだって。」

 

そうなの?おまめは あんなにかわいがってたのに。

 

「おまめちゃんは 特別よ。

だから インコは飼わないって。」

 

ひそひそ 話していたら くるっと振り向いて

 

「ワシはな、恩返しを待っとるんだ。

もうじき、雀のお宿に招待されるはずなんだ。わははははは。」

 

 

う~ん。

あいかわらず、喰えないGIGIだ。

 

 

でもね、

 

寂しがらせてごめんね。

 

もっと、たびたび寄らねば と、思う 孝行娘そらまめなのであった。