FAR EAST FAMILY BAND ー Entering ~ Times 1976
ファー・イースト・ファミリー・バンド /
多元宇宙への旅 /
1976年作品
衝撃のデビュー作「 地球空洞説 」を発表した
ファー・イースト・ファミリー・バンドが、
ロンドン郊外の、ヴァージン・マナー・スタジオで
レコーディングしたセカンドアルバム「 多元宇宙への旅 」から、
” 生の拡張 ~ 時空間の洪水 ”を、ご紹介します。
デビュー後に行った 海外でのツアーも成功し、
ツアー先のフランクフルトで出会った、
元、タンジェリン・ドリームのドラマーであり、シンセサイザー奏者、
クラウス・シュルツェのプロデュースにより
セッション形式でレコーディングされたようです。
前作で見られたフォーキーな要素は薄れ、ツイン・ギターと
多種のキーボード編成を生かした、ダイナミズムあふれるサウンドに
変化したのは、制作環境の違いによるものと、
クラウス・シュルツェの影響も大きいのでしょう。
Ⅰヶ月に渡るレコーディングを終えたF E F B は、
ヨーロッパや東南アジアを3か月かけて回った後
本作が発表されました。
※ この動画( 静止画 )の音量が極端に低いので、曲の良さが
伝わりにくいと思います。
音を高くして お聴きくださると嬉しいです♪
メンバーは、
宮下フミオ ( リーダー、リード・ヴォーカル、エレキ・ギター、アコーステック・
ギター、日本笛、ハーモニカ )
伊藤 明 ( ハモンド・オルガン、ミニムーグ、メロトロン、ローランド・ムーグ、
コルグ・オルガン、コルグ・シンセサイザー、エレキピアノ )
福島ヒロヒト (エコーレック・ギター、スライド・ギター、エレクトリック・
シタール、エコー・パーカッション、ミニ・ハープ )
深草 彰 ( ベース、ギター )
高橋正明 ( ハモンド・オルガン、ミニムーグ、メロトロン、ローランド・ムーグ、
コルグ・オルガン、コルグ・シンセサイザー、エレキピアノ ) ※後の、喜多郎
高崎しずお ( ハイマン・ドラム、宝来ドラ )
↑
レコードにポスターが付いていて、裏面には解説が書いてあります。
( 最新リマスター盤の紙ジャケットCDにも付いていました! )
表にはメンバーが乗っている宇宙船?のイラストレーションが・・・
↓
音楽雑誌「 ZOO 」( 1976年 No.5 MAY-JUNE 号 )に掲載された
レコードの広告
■ 宮下フミオ氏( リーダー )の略歴
1948年長野県生まれ。
ロック・ミュージカル「 ヘアー 」出演後、ファー・アウト結成。
これが発展したのが、ファー・イースト・ファミリー・バンドです。
近年は、ヒーリング、ニューエイジ・ミュージックの大家として
活躍しました。2003年に惜しくも逝去しています。
■ クラウス・シュルツェ氏の略歴
1947年8月4日、ベルリン生まれ。
学生時代には両親から与えられたクラッシック・ギターを練習し、
16歳の頃、ドラマーとしていくつかのビート・バンドに参加しました。
その後、タンジェリン・ドリームのデビューアルバム( 1970 )と、
アシュ・ラ・テンペルのファーストアルバム( 1971 )に参加し、
この2枚のアルバムでは、シュルツェの手数の多い、激しい
ドラミングが聴けます。
その後はソロに転向。代表作に「 タイム・ウィンド 」「 ミラージュ 」
等、多数あります。
2010年3月には初来日ライヴを果たしたようです。