前回の記事 では、コロナワクチンを接種するとインターフェロン(IFN)の抑制により自然免疫の低下が起こるという論文をご紹介しましたが、今回はその内容を更に深堀りしていきたいと思います。



  インターフェロン(IFN)とは?


インターフェロン(以下IFN)とは、ウイルスに感染した時、生体を守るために体内で作られるタンパク質の一種です。 ウイルスを排除したり、ウイルスの増殖を抑える働きがあります。

IFNには三つの型があり、それぞれの役割が決まっています。コロナワクチンを接種すると、その中の【Ⅰ型IFN】の働きを特に抑制させてしまいます。


 








  なぜIFNが抑制される?


Ⅰ型IFNである『IFNα·β』の発現誘導には、ウイルス等の抗原が、自然免疫系におけるセンサー(Toll様受容体)を介することが必要です。


http://www.igm.hokudai.ac.jp/sci/include/kotobanokarute(IRF).htm





しかし、今回のコロナワクチンは、自然免疫に気づかれないような仕組みで作られています。














TLRとは、Toll様受容体(自然免疫のセンサー)のことです。



自然免疫に気づかれてしまうと炎症反応が起き、体内で効率的にスパイクタンパクを合成できないのです。




Ⅰ型IFNは、ウイルス増殖制御に重要な役割を果たしますが、ワクチンを接種するとその働きが抑制されてしまいます。


また、自然免疫の働きを弱めることで抗原を未熟な樹状細胞に提示させることになり、制御性T細胞(Treg細胞) が優位的に誘導されると考えられます。

参考文献 
免疫の守護神 制御性T細胞とは何か p.235
坂口志文 著




  IFNα·βが抑制されるとどうなる?


発癌

IFNα·βはキラーT細胞(KT細胞)の活性化に重要な役割を果たします。KT細胞は癌細胞を直接殺す重要な役割を担っています。

その働きが抑制されること=癌への見張りが効かなくなることを意味します。



また、Ⅰ型IFNの抑制はTNFα(腫瘍壊死因子)の過剰産生をもたらします。

TNFαは、前述した制御性T細胞(Treg細胞)のサイトカインであるTGFβと協調することで、癌の悪性化を亢進させます。 


https://www.amed.go.jp/news/release_20200711.html






ヘルペス·帯状疱疹

KT細胞は、ヘルペス·帯状疱疹等の潜在的なウイルスを抑える働きがあります。IFNα·βの抑制は、それらの再活性化に繋がります。





顔面神経麻痺(ベル麻痺)

ベル麻痺は、ヘルペスや水痘ウイルスが原因で発症します。それらはIFNα·βの抑制によるKT細胞の不活性が関係しています。



コロナ重症化

抗ウイルス作用の要であるIFNα·βの抑制・KT細胞の不活性は、Covid-19への感受性の増加=感染率·重症化率との関連性も考えられます。

https://www.riken.jp/press/2021/20211208_1/



既存の慢性ウイルスの再活性化

IFN抑制による自然免疫低下は、ワクチン接種後時間の経過と共に徐々に回復に向かうと思われますが、抑制状態からの反動で、顕在化されていなかった慢性病が表に現れる可能性があります。(自己免疫疾患·高齢者の持病の悪化等)



また、その状況でCovid-19に感染すると、免疫の暴走(サイトカインストーム)を起こし、重症化する危険性が考えられます。





ワクチンによる自然免疫低下とコロナ重症化との関連性の研究発表が待たれます。



  自然免疫の低下は何をもたらすか


最後に、崎谷博征先生の著書、『新免疫革命』の言葉をご紹介したいと思います。




『人間の浅はかな大脳新皮質レベルでこの生命の複雑系を単一の物質や治療法で解決しようとするアプローチがいかに予測不可能かつ危険であるか』→ワクチン一辺倒の考えは危険です。


『自然免疫の食作用が低下すると形態形成維持ができないため、思いもよらない自己免疫疾患、自己抗体を産生してしまう』→自然免疫低下の反動による副反応。


『リンパ球が働く(獲得免疫の形成)のも、マクロファージや好中球(自然免疫)の様々なアシストがあって初めて可能です。』→ワクチンで得られる抗体は長持ちせず、メモリーされない。


『甲状腺機能が低下していることが明らかな人(現代人の大半)にむやみにワクチンを接種することは厳禁です。ワクチンの疫学的調査が一定しないのも、接種される側のエネルギー代謝がどうなっているかという観点を欠いているからです。
この原理が理解できれば、ワクチンを接種するかどうかを自分で判断できるようになります。』→人それぞれの健康状態は違うので、一律接種という考え自体が機械的発想で非科学的である。