スクラッチ(著・歌代朔) | カメラマン長谷川修のブログ

スクラッチ(著・歌代朔)

 

歌代朔さんの「スクラッチ」を読みました。
コロナの真っただ中でバレー大会や美術展が中止になり、中学最後の部活動に大きな影響を受けている3年男女が主人公の物語です。
ただでさえ多感で心が乱れやすいのに、マスクや三密など制約が学校生活に大きく影響する様子をうまく書けているなあと思いました。
以前に読んだ「コロナの影響がテーマ」という書評という名の宣伝にまんまと騙されて、ワケのわからん小説もどき(小説とは呼べない、たわ言の文字の羅列された物体)を読んでしまいましたが、今回読んだ本は、正真正銘コロナの影響を題材にした感動作でした。
 

 

実は、昨年の夏の少し前に「図書館のおすすめ」のコーナーにディスプレイされていて、この作品を知りました。
借りようと思って予約していたら、「順番が回ってきた」と図書館から電話がありました。
いつもはメールでお知らせがあるのに、「わざわざ、お電話をいただいて」と言ったら、「夏の課題図書になってるので、早めに読み始めたほうが良いと思って」と図書館の方は言うのです。
「あっ。あのディスプレイって、そういうことだったのですか。大人がのんびり読んでる場合じゃないですか。子どもたちを優先してください」ということでキャンセルしたという、ちょっとした騒動がありました。
なので、夏が終わってから、じっくり読ませていただいた次第です。

 

 

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