二日酔いと闘いながら直木賞受賞作を読む。闘わなければならないものではないはずなのに、懲りない私。

 地球科学研究者である筆者の世界観や登場人物の人間らしさが描かれる。
 

 
内容

 なんとかウミガメの卵を孵化させ、自力で育てようとする徳島の中学生の女の子。 

 老いた父親のために隕石を拾った場所を偽る北海道の身重の女性。

 山口の島で、萩焼に絶妙な色味を出すという伝説の土を探す元カメラマンの男――。

 人間の生をはるかに超える時の流れを見据えた、科学だけが気づかせてくれる大切な未来。

 

 夢を追いかけて、また目的達成の為に遮二無二突き進む。時には周りを巻き込む、そんな人は魅力的に感じる

 また、誰かの為に命がけでする仕事はその人の意を受け継ぐ人が現れるのだ。

  大切なものを守り続けている人々の姿を描く。