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 自身の指導するチームには保護者会があった

新チーム結成の時には部の活動方針を理解していただき部員を紹介する

そして部の運営に協力依頼をする

 練習時の看護、金銭面(部費、試合に係る費用負担)、そして指導には口を出さない、など

 協力的な会であり部員達も良い環境で練習や試合等行えたが、保護者同士のもめごとが時々起き監督を悩ませる

 その度に保護者会の解散を考えてしまっていた程憂鬱な出来事であった

 監督と親との風通しを良くしようと懇親会を開催しようものなら座席位置まで指定される

 知り合いの少年野球チームの懇親会では、男性の監督の横は「若い」お母様だそうだ

 


 先日読了した「アルプス席の母」の保護者会(文中では父母会)は細かい規則が決められており、応援の仕方、学年の位置、練習見学の有り方などがあった

その活動の中に一家庭8万円を寄付する、という文章化されていない取り決めがあった、8万円かける部員数なので数百万円の領収書のいらない基金が集められていた

全国各地へスカウトしにいく費用がかかり、監督が持ち出しにならないという配慮らしく、主人公の親はその事に反発する

本当にそんなことがあるのかどうか分からないが、何となく似たような事がありそうだ

 実際、私が指導していたチームでも「監督機密費」なるものを渡されたことがあった

これは何に使うのか尋ねると、監督同士で交流(飲む会)する時やお茶代だと回答されたので、流石にお断りした

 バブルが弾ける前の頃、練習試合の日に保護者会会長から、

「監督、これでお茶でも」と5千円を手渡された時もあった(何杯コーヒーが飲めることか)

 子どもを預ける親は監督に人質を取られているようなものだ



 親は監督に良くない印象を持たれては子どもに影響を与えてしまうと考える

大学やプロチームのスカウトと太いパイプのある監督はどうしても尊大になりがちだと思う

 

 

 プロ野球の選手の契約金からすれば、部費にかかる費用などは大したことがないともいえる

高校スポーツ競技は、子どもの夢、保護者の願い、監督の指導の在り方が交差するストレスフルな舞台だ

 

 


一桁のレギュラー選手に100人を超える部員、片や部員が足りずに合同で大会に参加するチーム

 本当に日本一を決める必要があるのだろうか

 どの口がゆーとんねん、と当時の関係者に怒られそう