世の中には色々な職種があり、昼夜逆転してしまう仕事もある
そんな仕事をする人が人助けに悩む物語を読む
内容
僕は三年前に小学校の教師を辞めた。 昼の世界から逃げ込むようにして選んだ仕事は夜勤の警備員。 他人と深く関わらずに生きようと決めていたはずだった。 でも、勤務先で置引未遂を犯した10歳の少女との出会いが、立ち止まっていた僕を動かして……。 自分を犠牲にしてまで誰かを助けることは愚かなことだろうか?
本屋大賞第二位のベストセラー
小学校教師や、夜勤をする警備員の仕事をよく調べて描いている
他人と接する職種では、その人をよく見つめてみると、弱い立場に置かれている状況を見つけてしまう時がある
「他人事」と済ませてしまう人と、自分事として捉える人がいる
多くの場合は「ほどほどに」その出来事を処理するのだろう
この物語の主人公は「虐待されている」かもしれない小学生を自分の生い立ちと重ねている
また、苦しい家庭環境の母子を救おうとして職を投げうって関わってしまう
彼が子どもの頃に苦しかった気持ちを子ども達に味合わせたくない一心だ
自分の生活に影響を及ぼす程、他人の人生に関わってしまう
自分にはなかなかできないが、主人公のような正義感溢れる人が、世に少しでも居て欲しいという気持ちになって読み終えた
また、どんな仕事でも「誇り」を持って仕事を遂行する人に憧れる
適当にこなすことばかりを考えてしまう自分に反省