第71回毎日出版文化賞を受賞の
「いくさの底」古処誠二を読み終えた
第二次世界大戦のビルマ北部、日本軍警備隊が駐屯地での殺人を描く
「ビルマの竪琴」という映画を見たり「インパール作戦」の戦史を読んだりして雰囲気だけは微かに知っていたが、この小説のように日本兵と現地住民との交流を読んだのは初めてで新鮮であった
戦争体験者ではない1970年生まれの作者は文献・資料を基に物語を展開し
「見ていないことを見てきたように」書き、当時の日本軍の闇を想像した
作家の想像力・取材力にいつも感心する
逆にその時代に「あり得ない」と思えるような描写は苦手だ
映画でも「吹き替え」は苦手、金髪の日本人が外国の物語を日本語で演じると感情移入できない
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テレビドラマでも「時代劇」等で「今風」なセリフは言った瞬間シラケてしまう
「時代考証」の軽いドラマはその「ふさわしくないかも」の部分に気がいってしまい、ストーリーについていけなくなる
恐らく上手く対応できる人は些細な事は取捨選択し、頭の中で整理されるのだろう
自分の融通の利かなさは残念だ
従って、「実話に基づく」物語やドキュメンタリーは「安心」して鑑賞できる(笑)




