社会の不条理や非情な現実に子どもが晒される

 格差社会に取り残される弱者と家族を上手く関われない男の物語



内容
 日照り続きの夏、市の水道局に勤める岩切俊作(生田斗真)は、同僚の木田(磯村勇斗)とともに来る日も来る日も水道料金が滞納する家庭を訪ね、水道を停めて回っていた。妻(尾野真千子)や子供との関係もうまくいかず渇いた日々。県内全域で給水制限が発令される中、岩切は二人きりで家に残された恵子(山﨑七海)と久美子(柚穂)の幼い姉妹と出会う。父は蒸発、一人で姉妹を育てる母(門脇麦)も帰ってこない。困窮家庭にとって最後のライフラインである“水”を停めるのか否か。葛藤を抱えながらも岩切は規則に従い停水を執り行う


 終わり方は希望を観る側に与えているのかもしれないが後味の悪さが残る
 主人公は仕事を失い、貧困家庭の姉妹は母親に見放され施設へ入所が決まる
 唯一、給水制限が解除されプールに水が満たされるのはよい方向に感じさせる
 唐突に主人公の別居している子どもが電話をかけてくる
 家族の問題は改善していくのだろうか

 困窮した家族は誰に救われるのだろうという気持ちになる結末であった
 
せめて軽やかな曲を聴き、
一杯飲むことにした