男女、夫と妻の間の事はお互いにしかわからない
さらに本心は夫婦であっても本人しかわからないのが当たり前かもしれない
白馬の王子様を夢見るのは女だけではなく男だった
 

内容
妻の貌を、男たちは知らない。 男たちの身勝手さを、一行で打ち砕く桐野夏生
 夫公認のもと、元恋人と自由な時間を過ごす妻を描いた 表題作「もっと悪い妻」など、計六作の短編を収録
 
「麻耶は大事だと思っている人が他にいるの?」 
「いるよ。男でも親友になれるよ」 「それはそうだろうけれど。困ったな」 
「もっと悪い妻」より
 
 ネット上で〈悪妻〉と批判されることに悩む バンドのヴォーカルの妻を描いた「悪い妻」が夫に仕掛ける
 
妻と離婚した後、若い女性にしつこく迫る 壮年の男性の哀歓を伝える「武蔵野線」など、 
男と女のカタチを切り取った現代の「悪妻論」
 
あることないこと膨らませて「悪妻」
に仕立てる夫
実は自分が何もしない、できない同居人だからそうなるのかも
女性を苦境から救い出すと夢想してしまう男
都合よく自分を祭り上げてしまう男が登場していた
しつこく迫ってる?