女性たちの困窮と憤怒を捉えつづける作家、桐野夏生原作

「命」はだれのもの?代理出産を巡る女たち男たちの欲望のドラマを見始める



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派遣社員として暮らすリキ(石橋静河)は悩んでいる。職場の同僚、テル(伊藤万理華)から「卵子提供」をして金を稼ごうと誘われたのだ。アメリカの生殖医療エージェント「プランテ」日本支社で面談を受けるリキ。そこで持ち掛けられたのは「卵子提供」ではなく「代理出産」だった。元バレエダンサーの草桶基(稲垣吾郎)とその妻、悠子(内田有紀)が、高額の謝礼と引き換えに二人の子を産んでくれる「代理母」を探していた―。

「代理出産」する側と頼む側の暮らしぶりの格差を見ていると辛い

リキの毎月ぎりぎりの生活が生々しく描かれる

昼にコンビニでラーメンを食べるのがたまの贅沢、朝の通勤時に狭い自転車置き場の使い方でもめる独身女性

片や子ども以外の物は全てを手にしている夫婦


物語が始まり「命」をお金にすることを疑問に思いながらせざる負えないリキ
「子どもを持ちたい」感覚が微妙に違う夫婦
いずれの二人の女性を男性や周りの人間が身勝手な行動が女性を追い詰める
何でもお金で解決しようとするのは格差社会の悲劇かもしれない

心のゆとりを持ちたいといつも願う
一杯の美味しいお酒をゆったり飲めたら…