NHK「映像の世紀」の録画を観た
オタクな視聴?いや、マニアックということしよう


今回の番組は「史上最大の作戦」についてであった

このノルマンディー上陸作戦は

子どもの頃に観た映画で知った


アメリカ軍の活躍を中心に描いた戦争映画で、ハリウッドらしいく軍人がヒーローと描かれていた
映画のパンフレットは今でも残っていて子ども心に一番印象に残っている
その後、連合国軍やドイツ軍の師団の配置を調べるなどしていた(笑)

しかし、今回NHKのドキュメンタリーではかなり違う視点であった



「砂浜には兵士の死体の他は何もなく、眼鏡を捜してはい回る従軍牧師がいるだけだった」

これはノルマンディー上陸作戦で兵士として戦った作家サリンジャーの未発表作品の一節。

この作戦には15万の兵員が投入され、初めて戦場を経験する者も数多くいた。船の扉が開いた瞬間、ドイツ軍の銃弾が襲う。身を守る物などない中、兵士たちは恐怖を押さえつけ陸地に向け飛び出していく。連合軍を勝利に導いた名もなき人々の犠牲の記録。



サリンジャーの作品の中では

戦場から戻った父親が自慢話をするのを息子がたしなめる


「…生意気を言うが、私なら沈黙を守る、そのことが未来の戦争を防ぐ…

ドイツで暴力を皆が非難していたらヒトラーは生まれなかった」


と戦後PTSDを患った彼の言葉に唸らさせられた

兵士は4500人ほど亡くなったがアイゼンハワー総司令官の予想より被害ははるかに少なかったそうだ

しかし今回衝撃的であったのは、フランス国民が3万人以上が味方の連合国の空襲などで亡くなったということ


ヨーロッパの開放をうたいながらこの現実は余りにも残酷だ



こんな話は反省会では語れない…