相変わらず性に開放的な作者の作品を読む
男女の愛をシニカルに
極上の料理と危険な恋愛を描く


内容

不倫? 倫理が何かは自分で決める――。35歳の和泉桃子は当代随一の料理研究家・沢口喜久江の助手を務めつつ、彼女の夫・太郎と付き合っている。「人の夫を寝盗ること」を趣味とする桃子だったが、喜久江を心から尊敬してもいる。一方の喜久江は、太郎の女癖を受け流すのが常だったが……


桃子の表現が面白い

 大人の真っすぐさって、馬鹿と紙一重…

清濁併せ呑み過ぎて、一回りする内にどこかで濾過されて、清らかに澄んでしまったとか 


… 食べ物以外に「おいしい」なんて使うのは趣味が悪いと思う …

男に対しては良いような気がしている


黙祷の最中に片目を開けている不信心者になり先生の夫と不倫してしまう…


不倫をされる料理研究家・沢口喜久江も不倫をする助手の桃子も作者の生き方を反映しているように感じた


男女の愛とは何だろうと考えさせられる不倫の物語であった



男女の愛について語り合う♪