一度は「成功」?した生活から生活レベルが落ちると格差に落胆は大きくなるだろう
「成功」するために突っ走り家族や大切な人を失う悲劇を読む
内容
時代はバブル全盛に。東京本社に栄転が決まった望月と結婚した佳那は、ヤクザの山鼻の愛人・美蘭のてほどきで瞬く間に贅沢な暮らしに染まっていく。一方の水矢子は不首尾に終わった受験の余波で、思いがけない流転の生活がスタートする。そして、バブルに陰りが見え始めた頃、若者たちの運命が狂い出す……
バブル時代は確かに経験したはずだが、暮らしの中では実感のないままに過ぎていった感を思い出す
証券会社に勤める貧しい家に育った二人の女
佳那はお金を稼ぎたい。
水矢子は大学に行きたい。
この世の仕組みはすべて、家庭も会社も店も学校も、男が上で女を見下し、自由にしようとしている
こうした風潮に反発して
佳那は、がむしゃらに働くのに枕営業だといわれ成果を認めてくれない。
水矢子は自分を利用しようとする毒親から逃れるためにお金を貯めたい。
佳那はバブル時代の終わりに凋落し
水矢子は最後まで親に巻き込まれ苦しい生活から這い上がるどころか住む家さえ失う
生まれた環境に人生は左右されて、
読後お約束の反省会