アパート、◯◯荘と呼ばれた集合住宅へ子どもの頃に訪れた記憶がある
薄いガラス戸を開けると玄関に木の靴箱があり薄暗い廊下を挟んで部屋が並ぶ
いったい誰の部屋を訪問したのだろうか思い出せない
そんなアパートに関わる人々の性にまつわる物語を読む

内容
木造二階建ての古アパート「木暮荘」入居条件は年齢・性別・性癖 不問。 彼氏と元彼の間で揺れる花屋店員。彼女を三年間も放っといたカメラマン。覗く男と覗かれる女子大生。行き場を失った赤ん坊。第六の味覚を持つ不思議な女。木暮荘には、おかしくも温かな人々が寄り集う。
マンションでは生活騒音やゴミ、共用スペースの問題で隣人同士ストレスを溜めるようだ
この木暮荘でも同様な問題はあるが、お互いの距離の近さ、助け合う事でマイナスの要因をプラスにしている
人付き合いの寂しさを住居の狭さ所以にお互いの交流で埋めて支え合う
昭和な?価値観は時に触れ合う「温かさ」として有効だ
性に対する価値観はこの小説が描かれた平成から現代の令和になりまた変わってきている
変化に取り残されるこぼうず


