映画「テルマ&ルイーズ」を思い出させる題名と装丁
本書はまさにそのオマージュ
これからの人生を頑張ってみたくなる物語を読む

内容
照子と瑠衣はともに七十歳。ふたりにはずっと我慢していたことがあった。照子は妻を使用人のように扱う夫に。瑠衣は老人マンションでの、陰湿な嫌がらせやつまらぬ派閥争いに。我慢の限界に達したある日、瑠衣は照子に助けを求める。親友からのSOSに、照子は車で瑠衣のもとに駆けつける。
人生には忘れ物が付き物だ。あの時に諦めた恋、手を離してしまった大切な人、選ばなかった仕事。とはいえ大抵の人間は様々な忘れ物に悔いを残しつつも、年齢や立場を言い訳に、それらに知らぬ顔を決め込む。
30年前の映画の二人は殺人、銀行強盗と犯罪を犯し、結末は悲しげであったような記憶があるが、こちらの物語は明るく高齢者のやり直し人生のスタートを描いていた
「あー楽しかった」という日々を送りたい

