見えない将来が不安になる子どもと子育てに葛藤する親の物語を読む
内容
柵には半開きになった木の扉がついていて、その扉に「どうぞお入りください」と青色のマジックで書かれた板がぶらさがっていた。「いやだ。あたしはそんなところへは、ぜったいに入らないから」ときこえた。
小学生の女の子と高齢の女性との交流で物語は始まり、迷い込んだ路地からタイムスリップし今と昔が交差する
登場する親子の会話は自分自身もしたりされたかもしれない
「将来のために…がんばれ」
「一度始めたら…諦めない」
自分自身も我が子にも習い事や習慣は強制されたりしたりはしていないつもりだが、子どもは主人公のように親に忖度してさほど興味のない習い事を始めたり、やめられなかったりする事があったかもしれない
子どもの為にする事が全てその子に受け入れられるとは限らないはずだ
忘れてしまっていた子どもの頃や子育てをしていた頃の気持ちを思い出す物語
都合の悪い事は忘れるのが得意と言われている

