世界に存在する小さな国々
何故そんなに少ない人口で存在しているのか不思議であった
今から20年前に発刊され図書だが、今読んでも腑に落ちる事が多かった


民族問題は「正義と悪」の二元論では割り切れない。民族地図から読み解けば、複雑な事件も全く新しい答えが見えてくる。
大胆な仮説や作者の主義主張が散見され、かなり偏りの感じる意見がまた面白い

今まさに起きた「ナゴルノ・カラバフ」の問題も20年前に筆者は指摘していた
そして当事者であるアルメニア人は「ユダヤ人3人にしてもアルメニア人1人には勝てない」と言われる程の商才があるようだ
他にも世界で起きている紛争を歴史的、民族的、宗教的等見地から解説している
一人ひとりを大切にするためにはまず相手を理解することから始まると思うが、その人々のアイデンティティーや生活環境を相互理解するには相当な労力が要りそうだ