直木賞作家の賛否両論の問題作を読む

内容
三年間もセックスレスじゃなかったら―大人の恋愛と官能の世界。妻、母を生きる女が一線を越えるとき、そこにはどんな世界が待っているのか―。充実した毎日を送っていたはずの女は、かつての恋人と再会し、激しく身体を重ねた記憶に導かれるように快楽の世界へと足を踏み入れていく。

3年前に映画化されたようだ

読んでみて官能小説と気づく
官能描写の密度の濃さに圧倒される
しかし、子育てする母親の気持を赤裸々に語っているように思えた
連れ合いが思っていた事に重なるに違いない

主人公塔子と歳上の既婚者の彼と知り合っていく場面は…
若い頃は背伸びする歳下彼女は慣れない店に戸惑いながら合わせようとする
歳上彼は何かをすれば素直に喜んだり感謝してくれたりする
そして若いのに色んなことをわきまえているのが嬉しい…
と彼の思い
更に軽いマシンガントークして主人公に近づく男性にも主人公は振り回される
どこかで見たような光景
心地よい緊張感は男女を奈落の底へ突き落とす事になる

いくつになっても女性として、一人の人として認められたいという気持ちを理解したい