思った事がすぐに口にでてしまう幼い子どもは大人の姿を時に厳しく指摘してしまう
そんな姿ははらはらしながらも面白く感じるようになってきた
大人に囲まれて育つ子どもは実に面白い、そんな主人公が登場する物語を読む
内容
家族に愛されながらも、不満ばかりが募り、「孤独」を愛する小学3年生の琴子(通称:こっこ)が、ひと夏を通じて成長していく物語。
主人公こっこの好きな言葉、8歳にして、「孤独」だ。ー(笑)
前半飛び出す言葉は「うるさいぼけ!」
大阪でこんな過激な言葉を発する小さな子どもはどれだけいるのやら
思わず声をだして笑ってしまう描写の連続であった
末っ子として家族の皆から愛されるにも関わらず暴走する「こっこ」ではあるがひと夏を越えて優しさや生きる素晴らしさを体験する
大阪弁と吃音でリズミカルにやりとりされる言葉は一つ一つ胸に響いてくる。そして、言葉と差別の問題を真っ直ぐに問いかけてくる
こっこは相手の気持ちを大切にする言葉を考えるようになっていた