日曜日の朝刊に山田詠美がエッセイを書いている
私のことだま漂流記
内容
さまざまな人や言葉との出合いを軸に、作家としての歩みを振り返る
挿絵はイラストレーターの黒田征太郎
エッセイということもあり脱力して小説家になった道のりなどを思いのまま書いている
その一節
… 人間は二種類に分けられる …
私もよく使うざっくり表現(笑)
…「人には木漏れ日を必要とする者たちとそうでない者たちがいる」…
木漏れ日に象徴されるものや事柄を描写し自分に酔う
小説家は、もう一歩前に進んで、自分が酔っているふりをして、読み手を酔わせる
銀座の一流ホステスの才覚と同じものを持たなくてはならない
書き言葉で客をその気にさせる
…そうだ
…
酔いを抑えた感傷を描くためには、とことん酔った経験が必要で
家で洋楽の歌詞を聴きうっとり自分に酔っていたら
「おねーちゃん、手伝ってー」
木漏れ日から最も遠い母親に家事を手伝うように叫ばれ家では酔えないので学校に活路を見出す
…
彼女は高校で文藝部と山岳部に籍を置くが山登りが好きな訳ではなく狭い部室に入りきれない生徒が階段でサックスを吹いていた
その姿がなんとも大人びて見えたから入部した、
と書いている
私が子どもの頃にバーボンを飲みながら一晩中ビリヤードをするのを演じるハリウッド俳優に憧れていた事に通じる小説家は目指していないが
秋になっているというのにセミ取りスタイルでご近所スーパーに行っているようではイケマセン🤭
木漏れ日に浸るには洋楽と夕日は外せない