昨年末、母が入院しコロナ感染症対策で最後の3カ月は面会もできずに母を見送り、10年前にはまだ若かった父を送り。
最近はもう一度話がしたいという気持ちが度々起きる
生きている間にはいつでもできるという安易な気持ちで、聞きたいことや知りたいことがそのままになってしまい心残りが募る日々
そんな時に切ない物語を観る
 
 
内容

湯本香樹実が2010年に上梓した小説を映画化

3年間行方不明となっていた夫の優介(浅野忠信)がある日ふいに帰ってきて、妻の瑞希(深津絵里)を旅に誘う。それは優介が失踪してから帰宅するまでに関わってきた人々を訪ねる旅で、空白の3年間をたどるように旅を続けるうちに、瑞希は彼への深い愛を再確認していく。やがて優介が突然姿を現した理由、そして彼が瑞希に伝えたかったことが明らかになり……。

 
この二人の旅は亡くなったはずの優介(つまりは幽霊)のお世話になった人を訪ねていくという旅で、その旅を通して二人は愛を確かめ合っていく
実際最近亡くなった小松方正が登場し、より一層あの世の雰囲気を感じさせる
亡くなった夫の気持ちに寄り添いながら相手がどんな思いであったかを知ることができるのは切ないながらも幸せだと思う
そのときに言える「さよなら」は辛いが、急な別れを強いられた者にとっては満たされた気分になり、次に進めるような気がする
 
こんな気分は若いお連れ様にはなかなか話せない
それでも共感できる人もいるのは良い感性の持ち主だ