昨日は寒露 すっかり肌寒くなり秋の深まりを感じさせる
久しぶりに石田衣良を読む
夫婦の愛を信じない二人の選んだ男女の友情
素直に好きになり愛し合うことのできる男女は如何に幸せなのだろう
 

内容

丘の上に建つ二軒の家。それぞれに住む同い年のカイとミノリは、幼なじみとして育つ。家のそばにそびえるケヤキの木の下が、二人にとって大切な場所だった―。「おたがい大好きだけど、恋愛も結婚もしない。どんな秘密もつくらない」幼なじみ二人が交わした約束。純粋すぎる愛の行方は。

 
両親の不仲な姿を見てきた二人は結婚生活に希望を持てない
幸せな親の姿を子どもには体感させてあげたいものだ(どの口がゆうとんねんと自分で突っ込んでおく)
真面目なカイ青年は「…なぜ男性は結婚を迫られると犯行を自供する犯罪者のような気分になるのだろうか…」と告白している(笑)
一方幼馴染のミノリは自由奔放に男性と付き合う
年上すぎる男性と付き合うと同年齢の男性とは付き合えなくなるように思う(お連れ様のように?)
そして彼は幼馴染ではない女性と結婚してしまうが、
ミノリとの刺激的な関りは人には言えない密やかな欲望を分け与え続ける
最後に選んだ二人の選択は余りにも辛い選択になる
果たして男女の友情は存在するのだろうか