理不尽な出来事にあった時の対処の仕方は経験するうちに上手くなっていく、

というか仕方なく慣れていくという感覚だろうか

先日来よりニュース報道されている「リアリティ番組」出演者が自ら命を絶った悲しい出来事はSNSによる誹謗中傷が大きく関わっているとの指摘されている

この物語もそういった世間の目がテロ事件後の数人の運命を狂わせる


一気読みした

内容

首都圏の巨大ショッピングモール「スワン」で起きたテロ事件。死者二十一名、重軽傷者十七名を出した前代未聞の悲劇の渦中で、犯人と接しながら、高校生のいずみは事件を生き延びた。しかし、取り戻したはずの平穏な日々は、同じく事件に遭遇し、大けがをして入院中の同級生・小梢の告発によって乱される

 

ショッピングモールの名前だけでなくバレーの「白鳥の湖」(スワンレイク)もこの物語に大いに

関わってくる

全く関りもない加害者による殺傷事件が起きてしまう、そして事件の被害の大きさに関係なくネットで誹謗中傷が起きる

起きた事件が1次災害とするとネットや報道で2次災害でそれは日常的なような気がする

そんな事を主軸に描かれたミステリー

先日来起きた事件もあり生々しく読了した

世の中の出来事を詳しく知りたいという気持ちとそっとしてほしいという関係者の気持ちのバランス感覚がどんどん難しくなっている